「ゼッケン番号とゲート番号が違うのは何で?」日本人には見慣れない海外競馬のゲート決定の仕組みを解説

「ゼッケン番号とゲート番号が違うのは何で?」日本人には見慣れない海外競馬のゲート決定の仕組みを解説

この記事はXに掲載された当時の原文です。情報は掲載時点の内容です。

「ゼッケン番号とゲート番号が違うのは何で?」日本人には見慣れない海外競馬のゲート決定の仕組みを解説

7月25日に英国アスコット競馬場で行われるキングジョージ6世&クイーンエリザベスS。

日本から出走するマスカレードボールは、
「馬番4・4番ゲート」
に決まりました。

これだけを見ると、日本と同じように「4番の馬が4番ゲートに入る」と思ってしまいます。

しかし実は、これは偶然です。

海外競馬では、日本とは全く違う考え方で「馬の番号」と「スタートする位置」が決められている国があります。

■英国では、まず馬の番号を決める

英国競馬では、まず出走馬に馬番号が付けられます。
基本的なルールは、

①負担重量が重い馬から順番
②同じ重量なら馬名のアルファベット順
です。

今回のキングジョージで最も重い61kgを背負う5頭を見ると、
1番 Calandagan
2番 Goliath
3番 Lambourn
4番 Masquerade Ball
5番 Wertenberg

と、きれいにアルファベット順になっています。
つまりカランダガンが1番なのは、最有力馬だからでも、抽選で1番を引いたからでもありません。
同じ61kgを背負う馬の中で「Calandagan」がアルファベット順の最初だからです。

■ゲート番号は、その後に別に決まる 馬番号が決まった後、今度は実際にどの位置からスタートするかを示す「ゲート番号」が別に決められます。

英国では通常、このゲート番号はコンピューターによるランダムな自動抽選で決定されます。
つまり、

馬を識別するための番号
↓
出走馬確定
↓
ゲート番号を自動抽選

という流れです。

ただし、世界の大レースでは抽選そのものがイベントになることもあります。

例えば凱旋門賞では枠順抽選会が行われ、関係者が見守る中でゲート番号が決定されます。
日本でも有馬記念では、通常の自動決定とは異なり、公開の場で枠順抽選会が行われます。

つまり「ゲートをどう決めるか」はレースによって違いますが、英国やフランスではまず馬番号があり、その後にスタート位置を決める、という考え方が基本です。

今回のキングジョージでは、
カランダガン
馬番1 → 7番ゲート
ゴリアット
馬番2 → 5番ゲート
マスカレードボール
馬番4 → 4番ゲート

ミニーホーク
馬番7 → 1番ゲート

となりました。

マスカレードボールだけは、たまたま「馬番4」と「4番ゲート」が一致したというわけです。

■フランスも馬番号とゲート番号は別

この仕組みは英国だけではありません。
フランス競馬でも、まず一定のルールに従って馬番号を決め、その後にゲート番号を別に決定します。
ただし、馬番号の付け方は英国とは異なります。
英国は、

負担重量順
↓
同重量なら馬名のアルファベット順
ですが、フランスでは、

負担重量順
↓
馬主名のアルファベット順
↓
同一馬主が複数馬を出走させる場合は馬名順
という仕組みです。

番号の付け方そのものは国によって違っても、
「馬を識別する番号」と
「実際にスタートする位置」
を別々に考える点は共通しています。

■日本では「馬番=ゲート番号」

一方、日本のJRAでは馬番そのものを抽選で決め、基本的にその馬番とゲート番号が一致します。
そのため日本の競馬ファンにとっては、

「馬番=スタート位置」

という感覚が当たり前になっています。
しかし海外競馬では、必ずしもそうではありません。

■今回のキングジョージで見ると…… 今回の出馬表には、 「1番カランダガン・7番ゲート」

と書かれています。

日本の感覚では少し不思議に見えますが、
カランダガンの「1」は馬を識別する番号。
「7」は実際にスタートするゲートの位置。
そもそも役割が違う番号なのです。
そしてマスカレードボールの「4番・4番ゲート」は、その2つが偶然同じ数字になっただけ。

海外競馬の出馬表は、この仕組みを知ってから見ると、少し違って見えてきます。

#競馬 #海外競馬 #キングジョージ #マスカレードボール #カランダガン

ウマラボ編集部

元記事:Xで公開した記事

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