競馬場が無事でも開催できない?
英国の猛暑中止ルールと日本の暑熱対策
英国時間6月22日、#BHA は6月24日水曜に予定されていた4開催の中止を発表しました。
対象となったのは、ケンプトン、ソールズベリー、ウスター、フォスラスの4開催。
現地報道では、英国時間6月24日午前9時から25日午後9時まで、イングランド中部・南部、ウェールズの一部に赤色の猛暑警報が出され、最高気温が38度に達する可能性があると伝えられています。
BHAは、British Horseracing Authorityの略。
日本で言えばJRAに近い立場の、英国競馬の統括機関です。
ここまでは、いわゆる「暑さによる開催中止」です。
ただ、今回の #英国競馬 の対応で特に目を引くのは、競馬場そのものだけではなく、馬の輸送ルートまで判断材料にしている点です。
BHAの方針として報じられているのが、次の一文です。
“horses must not be travelled from or through areas that have red warnings in place.”
「赤色警報が出ている地域から、またはその地域を通過して、馬を輸送してはならない」
つまり、競馬場が警報地域の外にあっても、そこへ向かう途中で危険な地域を通るなら開催できない、という考え方です。
実際、フォスラスは競馬場自体が赤色警報エリアの外でも、輸送経路の問題で中止対象になったと報じられています。
これはかなり踏み込んだ #暑熱対策 です。
日本でも、夏競馬の暑熱対策はすでに段階的に強化されています。
JRAは夏季競馬で「競走時間帯の拡大」を導入。
気温が特に高い時間帯を避けて競馬を実施する取り組みです。
2026年度は、7月25日から8月30日までの6週間にわたって実施される予定です。
つまり日本では、主に
「暑い時間帯を避けてレースを組む」
という方向で対策が進んでいます。
さらに国内報道や関係者発信では、2027年夏から一部開催で1日のレース数を従来の12レースから7レースへ減らす案が検討されているとも伝えられています。
報道ベースでは、削減されるレースをそのまま無くすのではなく、3日間開催を増やすなどして、年間レース数は維持する方向とされています。
まだ決定事項として断定する段階ではありませんが、日本でも暑い時間帯を避けるだけでなく、#夏競馬 そのものをどう組み替えるかという段階に入りつつあるようです。
日本は、レース時間帯の調整から、将来的にはレース数・開催日程の見直しへ。
英国は今回、競馬場だけでなく、輸送経路まで含めた開催可否の判断へ。
同じ暑熱対策でも、かなり考え方に違いがあります。
馬は競馬場で走る前に、まず競馬場まで移動しなければなりません。
その輸送中の暑さまで含めて考えるのか。
それとも、まずは発走時刻や開催時間帯の調整で対応するのか。
日本の夏も年々厳しくなっています。
今後の夏競馬では、馬場状態や展開だけでなく、暑さ、輸送、発走時刻、開催日程そのものが、より大きなテーマになっていくのかもしれません。
皆さんはどう見ますか?
日本の夏競馬も、英国のように「輸送ルート」まで含めて開催判断をする時代が来るのでしょうか。
26.6.23
うまラボ編集部

