大井競馬場で行われたマイルグランプリは、ソニックスターが3馬身半差の快勝。中央競馬では天皇賞・秋に向けた最終追い切りが行われ、クロワデュノールやマスカレードボールが本番へ向けて調整を終えました。
米国ではブリーダーズカップに出走する日本馬の追い切りが進み、テーオーエルビスやロードフォンスの動きが伝えられています。
海外からは、競馬を通じた慈善活動、歴史ある牧場の競売、メルボルンカップの話題などをお届けします。
■ 国内競馬NEWS
1.【大井・マイルグランプリ】ソニックスターが3馬身半差で優勝
28日夜、大井競馬場で第33回マイルグランプリ(SⅡ、ダート1600メートル)が行われ、笹川翼騎手騎乗の2番人気ソニックスターが優勝した。
重馬場での勝ち時計は1分39秒3。1番人気リコースパローに3馬身半差をつけ、3着にはナンセイホワイトが入った。
ソニックスターは大井・藤田輝信厩舎に所属する5歳セン馬。前走のサンタアニタトロフィーではリコースパローの2着に敗れていたが、今回は着順を逆転。秋のマイル重賞で鮮やかな勝利を飾った。
2.【天皇賞・秋】セイウンハーデス、故障を乗り越え最後の大舞台へ
11月1日に東京競馬場で行われる天皇賞・秋(GⅠ)に、セイウンハーデスが出走する。
同馬は2023年の七夕賞を制した後、故障による長期休養を経験。復帰後も重賞戦線で走り続け、今回の天皇賞・秋が現役最後のレースとなる予定だ。
幾度もの試練を乗り越えてきた実力馬が、最後の舞台に選んだのは東京芝2000メートル。競走生活の締めくくりとなる大一番で、どのような走りを見せるか注目される。
3.【天皇賞・秋】クロワデュノールが新コンビで最終追い マスカレードボールも順調
11月1日の天皇賞・秋に向け、28日に東西トレーニングセンターで最終追い切りが行われた。
クロワデュノールは、今回初めてレースでコンビを組むクリスチャン・デムーロ騎手が騎乗。栗東CWコースの3頭併せで最先着し、6ハロン81秒7、ラスト1ハロン11秒6を記録した。斉藤崇史調教師によると、騎手からは昨年より馬のバランスが良くなっているとの評価があったという。
美浦ではマスカレードボールとリアライズシリウスが坂路で併せ馬。マスカレードボールは4ハロン54秒1、ラスト1ハロン12秒4で先着した。
手塚貴久調教師は、調教後の息遣いも含めて十分に仕上がっていると説明。リアライズシリウスについても、一度使った上積みを感じているとした。
4.【BC遠征】テーオーエルビスが併せ馬で最終調整 ロードフォンスも追い切り
JRAは28日、米国キーンランド競馬場で現地27日に行われた日本馬の調教内容を公表した。
BCスプリントに出走するテーオーエルビスは、坂井瑠星騎手を背にテーオーパスワードと併せ馬。ダートコースで4ハロン50秒8を記録した。
高柳大輔調教師は、予定していた併せ馬で思い描いた通りの動きができたと評価している。
BCダートマイルに出走するロードフォンスは、横山和生騎手が騎乗して単走で追い切り、4ハロン51秒6をマークした。
枠順も決まり、決戦が近づくブリーダーズカップ。日本馬たちの現地での仕上げが着々と進んでいる。
5.【2歳馬】シグレがファンタジーステークスを回避
秋の2歳重賞、ファンタジーステークスへの出走を予定していたシグレが、同レースを回避することになった。
2歳牝馬にとって、秋の重賞戦線は今後の路線を占う重要な時期。今回の回避によって、同馬の次走や今後のローテーションにも関心が集まる。
6.【引退】アンゴラブラックが繁殖入りへ 来春までの復帰は困難と判断
昨年のアイルランドトロフィー、今年の中山金杯でともに2着となったアンゴラブラックが現役を引退し、繁殖入りすることが28日、所有するサンデーサラブレッドクラブから発表された。
報道によると、放牧先で騎乗運動を再開したものの、十分な良化が見られなかったという。
クラブの引退期限となる来年3月までに、良い状態でレースへ復帰させることは難しいと判断された。
尾関知人厩舎に所属する5歳牝馬は、重賞制覇には届かなかったものの、重賞で好走を重ねた競走生活に区切りをつけ、繁殖牝馬として新たな道を歩む。
7.【騎手】C・デムーロとプーシャンに短期免許 31日から騎乗可能に
JRAは28日、クリスチャン・デムーロ騎手とアレクシ・プーシャン騎手に短期騎手免許を交付すると発表した。
免許期間は、C・デムーロ騎手が10月31日から12月27日、プーシャン騎手が10月31日から12月29日まで。
C・デムーロ騎手は昨年、フランスのリーディングジョッキーに輝いた実績を持つ。プーシャン騎手も昨年の短期免許期間中にJRAで120戦16勝を挙げている。
秋のGⅠシリーズが本格化する時期に、海外で活躍する両騎手が日本の競馬を盛り上げる。
8.【ヤングジョッキーズシリーズ】名古屋で田山旺佑騎手が勝利
28日に名古屋競馬場で行われたヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドでは、田山旺佑騎手が第2戦で勝利を挙げた。
若手騎手たちが腕を競う同シリーズは、地方競馬とJRAの若手騎手が交流しながら技術を磨く舞台でもある。
森田誠也騎手も第2戦で2着に入り、若手同士による熱戦が繰り広げられた。
9.【JRA】アニメ映画『超かぐや姫!』とのコラボ企画を実施
JRAが、アニメ映画『超かぐや姫!』とのコラボレーション企画を展開する。
競馬とアニメ作品を組み合わせた取り組みは、普段競馬に接する機会の少ない層にも競馬への関心を広げる試みの一つ。
競馬の魅力を新しい形で伝える企画として、注目される。
■ WORLD NEWS
1.【英国】パトリック・マリンズ騎手が自閉症支援の慈善競走に参加へ
アイルランドのパトリック・マリンズ騎手が、英国ノッティンガム競馬場で行われる自閉症支援を目的としたチャリティーレースに参加する。
競走には9人の騎手が参加する予定で、マリンズ騎手はハリーロウズに騎乗する。
競馬を通じて社会的な課題への理解を広げ、支援につなげようという取り組み。普段の勝敗を競うレースとは異なり、競馬関係者が慈善活動に協力する機会となる。
2.【米国】歴史あるキャッスルトンファームが競売へ キーンランドのセールに登場
米国ケンタッキー州の歴史ある牧場、キャッスルトンファームが、キーンランドで行われるセールに出品される。
今回の競売では、約951エーカーの牧場そのものが最終ロットとして登場する予定だ。
長い歴史を持つ競走馬生産の拠点が売買の対象となることは、馬産業界にとっても注目すべき出来事。
競走馬の取引で知られるキーンランドのセールが、今回は歴史的な牧場の行方にも関心を集めている。
3.【豪州】元ラグビー界のスター、ビリー・スレーター氏がメルボルンカップの取材に参加
オーストラリアの元ラグビー選手、ビリー・スレーター氏が、メルボルンカップのテレビ中継でインタビュアーを務める。
ラグビー界で高い知名度を持つスレーター氏が競馬中継に加わることで、普段とは異なる視点から大会の魅力が伝えられそうだ。
メルボルンカップは、オーストラリアを代表する競馬イベントの一つ。スポーツ界の著名人も参加する華やかな中継が、今年の大会を盛り上げる。
4.【米国・アイルランド】BCの舞台裏で電子医療記録を支援 馬の福祉と公正な競馬を支える技術
世界各国から競走馬が集まるブリーダーズカップでは、調教や輸送と並行して、治療歴や投薬に関する書類の確認も進められている。
アイルランドの馬向け技術企業Equine MediRecordのピアース・ダーガンCEOは28日、Xへの投稿で、キーンランド競馬場に現地入りし、馬の福祉とアンチドーピング手続きへの対応を支援していると報告した。
チームは検疫厩舎に近い国際競馬局の事務所付近を拠点とし、調教師や獣医師から獣医療手続きに関する相談を受け付けているという。
同社のシステムは、馬の治療歴を電子的に記録し、投薬規則への対応や出走に必要な書類の管理を支援するもの。
世界最高峰のレースが開催される舞台裏では、馬の健康と公正な競馬を守るための技術も重要な役割を担っている。
2026年10月28日
OGBうまラボ編集部
