OGB競馬NEWS EVENING|10月15日

競馬界と人気ゲーム「ウマ娘」の新たなコラボレーションが実現しました。フォーエバーヤングをデザインした特別な馬運車が完成し、矢作芳人調教師や坂井瑠星騎手が出席してお披露目が行われました。

地方競馬では、園田オータムトロフィーで18歳の小谷哲平騎手が大金星。圧倒的1番人気の2冠馬ゴッドフェンサーを破り、兵庫3歳三冠の完全制覇を阻止しました。

週末の秋華賞では、無敗のモンローウォークが最終追い切りを終え、17頭の出走馬も確定。さらに、今年亡くなった田村康仁元調教師の厩舎スタッフが、最後のG1へ挑むという特別な物語もあります。

海外では、米国カンザス州で16年間休止していた競馬場が復活へ。アフリカのニジェールでは、馬とラクダが砂漠を駆ける伝統的な競走が行われました。ニューヨークでは150年以上続く観光馬車の廃止に向けた動きが進み、馬の福祉と伝統文化を巡る議論が注目されています。

【国内競馬NEWS】

1.フォーエバーヤングが馬運車に! 現役馬初の「ウマ娘」ラッピング車両が完成

10月15日、栗東トレーニングセンター近郊にある東海馬匹輸送の栗東支店で、フォーエバーヤングをデザインした特別な馬運車のお披露目会が開催された。

車体に描かれているのは、人気ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」に登場するフォーエバーヤングのキャラクター。関係者によると、現役競走馬を題材にしたラッピング馬運車は史上初の試みとされる。

お披露目会には、フォーエバーヤングを管理する矢作芳人調教師、主戦の坂井瑠星騎手、古川奈穂騎手らが参加した。

矢作調教師は、約1年前から今回の企画を聞いていたといい、完成した実物を見て感動したことを明かした。さらに、黄色い車体で知られる新幹線の検測車両「ドクターイエロー」を引き合いに、見かけた人に幸運をもたらすような存在になってほしいと期待を寄せた。

坂井騎手も運転席に乗り込むなど、お披露目会を楽しんだ様子。非常に目立つ車両になることから、フォーエバーヤングや競馬そのものに興味を持つ人が増えてほしいと語った。

馬運車は11月上旬から中旬の運行開始を目指しており、米国ブリーダーズカップ・クラシック遠征から帰国するフォーエバーヤングを、この車両で迎える構想もある。

競走馬を輸送するための実用車両が、ファンに親しまれる特別な存在へと生まれ変わった。競馬とエンターテインメントの新しい関係を象徴する、ユニークな取り組みとなった。

https://x.com/sanspoyosouou/status/2110604065612960244?s=20

2.18歳の若手騎手が2冠馬を撃破! 園田オータムトロフィーで兵庫3歳三冠の夢が散る

10月15日の園田11R、園田オータムトロフィー(重賞、ダート1700メートル)は、3番人気ハイラブレジェンドが逃げ切って優勝した。騎乗していたのは、デビュー2年目の小谷哲平騎手。まだ18歳の若手騎手が、兵庫3歳三冠の最終戦で大金星を挙げた。

今年の兵庫3歳路線では、菊水賞と兵庫優駿を制したゴッドフェンサーが2冠を獲得。今回も単勝1.1倍の圧倒的な支持を集め、三冠達成への期待が高まっていた。しかし、その夢を阻止したのがハイラブレジェンドだった。

スタートではハイラブレジェンドが出遅れるという予想外の展開。それでも小谷騎手は慌てず、二の脚を使って先頭を奪った。

3コーナーを過ぎると、外からゴッドフェンサーとミルトイブニングが接近。直線では2冠馬ゴッドフェンサーが懸命に追い上げたものの、ハイラブレジェンドは最後まで粘り切り、4分の3馬身差でゴールした。勝ち時計は1分53秒4。

ハイラブレジェンドは重賞初制覇。ゴッドフェンサーは2着に敗れ、兵庫3歳三冠の完全制覇は実現しなかった。

小谷騎手はレース後、馬自身のリズムを大切にしていたため、後続の馬は気にしていなかったと説明。最後まで手応えが残っていたことから、押し切れるという感触があったと振り返った。

圧倒的人気を背負った2冠馬に対し、18歳の若手騎手が積極的な騎乗で挑んだ一戦。地方競馬の世代王者決定戦で、新たなスター候補が誕生した。

3.秋華賞は17頭立てに決定! 無敗のモンローウォーク、坂路53秒2で最終調整完了

10月18日に京都競馬場で行われる秋華賞(G1、芝2000メートル)の出走馬が15日、確定した。今年は17頭立て。ローズステークスを制したモンローウォーク、紫苑ステークス優勝馬マスターソアラ、桜花賞2着のギャラボーグなどが出走する。

特別登録していたスマートプリエールは出走投票を行わなかった。

最大の注目馬は、デビューから無傷の4連勝を記録しているモンローウォークだ。

同馬は15日、栗東坂路で最終追い切りを実施。上村洋行調教師自らが騎乗し、単走で4ハロン53秒2、ラスト1ハロン12秒4を記録した。

上村調教師によると、予定より速い時計となったものの、無理に追った結果ではないという。前走後も放牧には出さず、厩舎に残して調整を継続。精神面や食欲にも問題はなく、好調を維持している。

モンローウォークは昨年8月の新潟新馬戦を快勝した後、骨折によって長期休養。その後、上村厩舎へ転厩し、今年夏の函館で復帰した。

八雲特別、かもめ島特別を連勝し、前走ローズSでは3馬身差の圧勝。これまでの4戦はすべて鞭を使わずに勝利している。

今年の秋華賞には、桜花賞馬スターアニスとオークス馬ジュウリョクピエロが出走しない。そのため、どの馬が勝ってもG1初制覇となる。

無敗のまま牝馬三冠最終戦へ挑むモンローウォークが、春のクラシックを戦ってきた実績馬たちを相手に、どのような走りを見せるか注目される。

なお、東スポ競馬では、モンローウォークをはじめとする秋華賞出走予定馬の調教映像も公開している。

秋華賞出走馬の調教映像・東スポ競馬

https://tospo-keiba.jp/movie/76565

4.亡き田村康仁調教師へ届ける最後のG1! ナイスプレーアスク、旧田村厩舎スタッフと秋華賞へ

今年6月29日に亡くなった田村康仁元調教師の厩舎スタッフが、特別な思いを胸に秋華賞へ挑む。その中心となるのが、ナイスプレーアスクだ。

同馬は現在、中舘英二厩舎に所属しているが、以前は田村康仁厩舎で管理されていた。田村元調教師の死去後も、旧田村厩舎のスタッフが調整に携わってきた。

しかし、このスタッフ体制は今週をもって解散することになっている。つまり、今回の秋華賞が旧田村厩舎のスタッフにとって、現在の体制で送り出す最後のG1となる。

14日に行われた最終追い切りでは、美浦ウッドコースで6ハロン83秒2、ラスト1ハロン11秒7を記録。高木大輔調教助手が騎乗し、僚馬ゼンダンタカとの併せ馬で順調な動きを見せた。

高木助手は、精神面も整っており、道中も力まずに走れていたと評価。時計、動きともに良い内容だったとして、田村元調教師が見ていても納得してくれる仕上がりだったのではないかと語った。

田村元調教師は長年にわたりJRAで活躍し、多くの競走馬を育ててきた。今年のサウジアラビアロイヤルカップを制したアゴルディーノも、かつて同厩舎に所属していた馬だった。

そのアゴルディーノが10月10日に重賞初制覇を果たしたばかり。今度はナイスプレーアスクが、秋華賞という大舞台に挑む。

競馬では馬と騎手に注目が集まりやすいが、日々の調教や世話を担う厩舎スタッフの存在も欠かせない。一人の調教師が残した厩舎の歴史が、最後のG1という形で締めくくられようとしている。

5.2戦連続の圧勝馬ダノンヒストリー、菊花賞へ1週前追い切り! ルメール騎手との新コンビで三冠馬候補に挑む

10月25日に京都競馬場で行われる菊花賞(G1、芝3000メートル)に向け、注目の上がり馬ダノンヒストリーが15日、美浦ウッドコースで1週前追い切りを行った。

5ハロン66秒6、ラスト1ハロン11秒8を記録。最後はいっぱいに追われ、2勝クラスのチザルピーノと併入した。

堀宣行調教師は、時計のかかる馬場状態だったことを説明。最後の伸びは一定のペースだったものの、息づかいは良かったと評価した。

ダノンヒストリーは昨年6月の東京新馬戦を快勝した素質馬。その後、東京スポーツ杯2歳ステークスで7着に敗れたが、長期休養を経て今年7月の函館で復帰すると、2着に2秒3差をつける大差勝ちを収めた。

さらに8月の阿寒湖特別では、2着馬を8馬身突き放して連勝。いずれも芝2600メートルで圧倒的なパフォーマンスを見せ、長距離路線の有力候補として注目されるようになった。

菊花賞では、クリストフ・ルメール騎手との新コンビが予定されている。ルメール騎手は現在、菊花賞3連覇中。

一方、今年の菊花賞には皐月賞と日本ダービーを制したロブチェンが出走を予定しており、史上9頭目のクラシック三冠制覇を目指す。

春のクラシックに出走できなかったダノンヒストリーが、2冠馬を相手にどこまで通用するのか。長距離戦で見せてきた圧倒的な走りが、G1の舞台でも発揮されるか注目される。

6.ジャパンダートダービー覇者ノットゥルノが現役引退! 武豊騎手との重賞3勝を残し種牡馬入りへ

10月15日、JRAは2022年のジャパンダートダービー(Jpn1)を制したノットゥルノ(牡7歳、美浦・中舘英二厩舎)の競走馬登録を同日付で抹消したと発表した。

今後は北海道新ひだか町のレックススタッドで種牡馬となる予定だ。

ノットゥルノは父ハーツクライ、母シェイクズセレナーデ、母の父Unbridled's Songという血統。北海道日高町の下河辺牧場で生産され、金子真人ホールディングスが所有した。

2021年12月に芝でデビューしたが、最初の2戦は4着、6着。しかし、3戦目でダートに転向すると初勝利を挙げ、そこから一気に頭角を現した。

翌2022年7月には、武豊騎手とのコンビで大井競馬場のジャパンダートダービーを制覇。初の重賞タイトルをJpn1という大舞台で手にした。

その後もダート交流重賞戦線の中心的な存在として活躍。2022年の東京大賞典、2023年のJBCクラシックでは、ともに2着に好走した。

2024年には佐賀記念(Jpn3)と名古屋グランプリ(Jpn2)を制覇。現役生活で獲得した重賞3勝は、すべて武豊騎手とのコンビによるものだった。

通算成績は26戦5勝。うち地方競馬では18戦3勝を記録し、総獲得賞金は2億9295万円に達した。

2025年7月の帝王賞で3着に入ったのが最後のレースとなり、その後は実戦に復帰することなく引退が決まった。

ノットゥルノは当初、音無秀孝厩舎に所属していたが、音無元調教師の定年に伴い、2025年春から中舘英二厩舎へ転厩していた。

中舘調教師は引退に際し、もう少し現役を続けてほしかったという思いを明かす一方、優れた競走馬を管理できたことについて、厩舎スタッフとともに貴重な経験をさせてもらったと感謝を語った。

芝で結果を残せなかった若駒が、ダートへの転向をきっかけにJpn1馬へと成長。大井、佐賀、名古屋など全国の競馬場で実績を積み重ねた。

武豊騎手とともに地方交流重賞を盛り上げたノットゥルノが、今度は種牡馬として新たな一歩を踏み出す。

7.若手騎手が川崎で激突! 土田真翔騎手が10番人気で大金星、中山遥人騎手も4馬身差の快勝

10月15日、川崎競馬場で「2026ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)トライアルラウンド川崎」が開催された。

JRAと地方競馬に所属する若手騎手たちが、ファイナルラウンド進出を目指して腕を競うシリーズ。今回はダート1500メートルと1600メートルの2競走が行われた。

第1戦の川崎6Rでは、JRA所属の土田真翔騎手が10番人気のヤマトカチドキ(牝7歳、川崎・山田質厩舎)に騎乗し、見事な勝利を挙げた。

ヤマトカチドキは単勝36.1倍の伏兵。道中は中団後方で脚をため、4コーナーでは7番手付近から直線へ向かった。

直線で進路を確保すると鋭く伸び、9番人気のキアラボヌールを半馬身差で退けて優勝。勝ち時計は1分39秒4だった。

土田騎手はレース後、コーナーでは落ち着いて走らせ、直線で進路が開いたところに集中したと振り返った。久しぶりの勝利を喜ぶとともに、ファイナル進出争いで貴重な30ポイントを獲得できたことにも手応えを示した。

このレースは2着も9番人気、3着には2番人気のスウィープレジーナが入り、3連単は31万2360円の高額配当となった。

続く第2戦の川崎8Rでは、浦和所属の中山遥人騎手が1番人気ブルーオーシャン(牡3歳、川崎・八木正喜厩舎)に騎乗して優勝した。

ブルーオーシャンは4コーナーで2番手につけると、直線で力強く抜け出し、11番人気シュヴァイゲンに4馬身差をつけて快勝。勝ち時計は1分45秒5だった。

3着には8番人気トライアンドエラーが入り、こちらも3連単23万4180円という波乱の決着となった。

第1戦はJRA所属騎手が伏兵を勝利に導き、第2戦は地方所属騎手が人気に応える圧勝劇。対照的なレース内容で、それぞれの持ち味を発揮した。

全国の競馬場を舞台に繰り広げられる若手騎手たちの挑戦。今回の川崎ラウンドでも、将来の競馬界を担うジョッキーたちが存在感を示した。

【WORLD NEWS】

1.16年間眠っていた競馬場が復活! 米国カンザス州の小さな町で、住民総出の再建プロジェクト

米国カンザス州の小さな町ユーレカで、長年休止していた競馬場が復活を迎えようとしている。現地メディアKWCHなどが報じた。

舞台となるのは、歴史ある競馬場「ユーレカダウンズ(Eureka Downs)」。

この競馬場では2010年を最後に競馬開催が行われておらず、約16年間にわたってレースが開催されていなかった。しかし、地域の競馬関係者や行政、住民の協力によって再建計画が進み、10月17日に競馬開催が復活することになった。

今回の再建を中心となって進めてきたのは、競馬場のゼネラルマネージャーを務めるマイケル・ワイス氏。約1年にわたり、荒廃していた施設の修復や競走路の整備に取り組んできた。

競馬場には新しい大型スクリーンが設置され、コーナー部分の改修や事務所の整備も実施。馬が安全に走れる競走路を整えるため、約220万ドル規模の工事が行われたと報じられている。

さらに、地域の芸術家アビー・ジマーマンさんが、ウイナーズサークルや競馬場の入口に装飾画を描くなど、地元住民も再建に参加した。

今回の開催で興味深いのは、出走する馬の種類だ。

日本の競馬ではサラブレッドが中心だが、ユーレカダウンズではサラブレッドに加え、クォーターホース、ペイントホース、アパルーサ、アラブなど、複数の品種による競走が予定されている。

クォーターホースは短距離での加速力に優れた品種。ペイントホースやアパルーサは、独特の毛色や斑紋を持つ馬としても知られている。

今回の秋季開催は、10月17日から11月1日までの3週末、合計6日間。入場料は5ドルで、開幕日のクラブハウスはすでに予約で埋まっているという。

競馬場の復活によって、地域の飲食店や宿泊施設などにも経済効果が期待されている。

かつて地域の中心的な娯楽施設だった競馬場を、住民たちが力を合わせて再建した。大都市の巨大競馬場とは異なる、米国の地方競馬文化を象徴する出来事となっている。

2.馬は8キロ、ラクダは15キロ! アフリカ・ニジェールの砂漠で行われた伝統競馬

西アフリカのニジェールで、サラブレッド競馬とは全く異なる伝統的な競走が行われた。

10月8日付の現地関連報道などによると、北部アガデス地方のインガルで開催された第59回「キュール・サレ(Cure Salée)」の一環として、10月3日に馬とラクダによる競走が実施された。

キュール・サレは、ニジェールの遊牧民や牧畜民が集まる大規模な伝統行事。フランス語で「塩の治療」を意味する名前を持つ。

この地域では雨季が終わる時期になると、遊牧民たちが家畜を連れてインガル周辺へ移動する。その目的の一つが、塩分やミネラルを豊富に含む土地や水を利用して、家畜の健康状態を整えることだ。

この季節的な移動が、やがて地域の人々が交流する大規模な祭典へと発展した。

今年の祭典では、馬とラクダによる3種類の競走が行われた。

馬の競走は8キロメートル。若いラクダによる競走は10キロメートル。そして成長したラクダによる競走は、なんと15キロメートルに及ぶ。

日本の平地競馬とは距離も競走条件も大きく異なる。競走には賞金も設けられており、馬の部門の優勝賞金は100万CFAフランだった。

しかし、この祭典の目的は競走の勝敗だけではない。

会場にはトゥアレグ族やフラニ族など、さまざまな遊牧・牧畜文化を持つ人々が集まる。伝統衣装を身にまとった参加者たちは、馬やラクダを美しい鞍や装飾品で飾り、競走だけでなく音楽、舞踊、詩の朗読なども披露する。

さらに、牧草地や水資源の利用について話し合い、牧畜民同士の交流や地域社会の問題解決にも役立てられている。家畜の診療やワクチン接種など、獣医療に関する活動も行われた。

日本の競馬場では、馬の速さを競うことが中心となる。しかし、ニジェールの砂漠では、馬の競走そのものが遊牧民の生活や文化、地域社会のつながりを象徴する行事となっている。

世界には、競馬という言葉だけでは語り尽くせない、多様な馬の文化が存在している。

3.ニューヨーク名物の観光馬車が150年以上の歴史に幕へ! 馬の福祉と伝統文化を巡る大きな転換

米国ニューヨーク市で、150年以上続いてきた観光馬車を廃止するための法案が成立に向けて大きく前進した。10月14日、AP通信などが報じた。

ニューヨークのセントラルパークでは、馬が引く観光馬車が長年にわたって街の象徴的な存在となってきた。観光客が馬車に乗って公園を巡る光景は、映画やテレビなどにもたびたび登場している。

しかし、近年は馬の福祉や安全性を巡って議論が続いていた。

今回、廃止に向けた動きを加速させたのは、今年6月に発生した死亡事故だった。インドから家族とともに観光に訪れていた18歳のロマンチ・マハジャンさんが、暴走した馬車から飛び降りた後に死亡した。

この事故をきっかけに、観光馬車の安全性について再び強い批判が集まった。

ニューヨーク市議会は、2028年までに観光馬車を廃止する法案について、10月22日に採決を行う予定となっている。

市議会議長側は、法案の可決に必要な支持を確保していると説明。市長も廃止を支持しており、長年続いてきた観光馬車産業が終わりを迎える可能性が高まっている。

ただし、問題は単純ではない。観光馬車の運転手たちは、長年にわたってこの仕事で生活を支えてきた。労働組合側は、廃止によって多くの労働者が仕事を失うとして反発している。

一方、動物福祉団体は、交通量の多い都市部で馬を働かせること自体に問題があると主張してきた。

今回の法案には、運転手の転職支援や、馬車に使用されていた馬を人道的に引退させるための規定も盛り込まれている。馬を食肉処理目的で売却することも禁止される見通しだ。

この問題は競馬そのものではないが、馬と人間の関係を考えるうえで重要な意味を持っている。

かつて馬は交通や輸送に欠かせない存在だった。その後、機械化が進む中で、馬の役割はスポーツや観光、文化的な活動へと変化してきた。

そして現在、その観光利用についても動物福祉や公共の安全という観点から見直しが進んでいる。

150年以上にわたってニューヨークの街を彩ってきた馬車が、歴史的な転換点を迎えている。

26.10.15 うまラボ編集部

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