OGB競馬NEWS EVENING|10月14日

菊花賞では、2冠馬ロブチェンにハナ差まで迫ったアルトラムスが無念の出走回避。一方、アーモンドアイの2番子プロメサアルムンドが長期休養から帰厩しました。川崎・鎌倉記念では6番人気ブラフキャッチが重賞初制覇を果たし、3連単25万円超の波乱に。

海外では、国内の混乱で調教が中断したモーリシャス競馬、犯罪組織の資金洗浄に利用された疑いが浮上したメキシコの競馬場、そして米国で100年以上続く伝統の障害競馬を紹介します。

【国内競馬NEWS】

1.菊花賞に衝撃! 神戸新聞杯2着アルトラムスが出走回避 2冠馬ロブチェンとハナ差の実力馬

10月25日に京都競馬場で行われる菊花賞(G1、芝3000メートル)に出走を予定していたアルトラムスが、左後肢の跛行によって出走を見送ることになった。

14日、所有する社台サラブレッドクラブが発表した。

アルトラムスは9月21日の神戸新聞杯で、皐月賞と日本ダービーを制したロブチェンとハナ差の接戦を演じて2着。

クラシック2冠馬を最後まで苦しめた実績から、菊花賞でも有力候補の一頭として注目されていた。

しかし、13日に行われた馬体チェックで左後肢に跛行が確認された。

検査では骨に異常は認められず、症状も改善傾向にあるという。

それでも関係者が協議した結果、無理をさせず菊花賞への出走を取りやめることが決まった。

今回の回避によって、出走馬決定順で除外対象の最上位にいたエムズビギンが、繰り上がりで出走可能となる。

今年の菊花賞では、ロブチェンが史上9頭目のクラシック三冠制覇に挑戦する。

前哨戦でそのロブチェンに迫ったアルトラムスの不在は、菊花賞の出走馬構成にも影響を与えることになった。

2.アーモンドアイの2番子がついに帰厩! 骨折と2度の手術を乗り越え、プロメサアルムンドが復帰へ前進

G1・9勝を挙げた歴史的名牝アーモンドアイの2番子、プロメサアルムンドが14日、美浦トレーニングセンターに帰厩した。

所有するシルクホースクラブが発表した。

プロメサアルムンドは田中博康厩舎に所属する3歳牡馬。

昨年8月3日の新潟競馬場で行われた芝1600メートルの新馬戦を快勝し、母譲りの能力に期待が集まっていた。

ところが、デビュー戦の後に右前膝の橈側手根骨骨折が判明。

全治6か月以上と診断され、骨片を摘出する手術を受けた。

さらに、同じ箇所に骨膜の増生と剥離が確認されたため、今年1月には再手術を実施。

長期にわたる休養を余儀なくされていた。

今回の帰厩は、昨年8月のデビュー戦から1年以上を経て実現したものとなる。

ただし、すぐにレースへ出走するわけではない。

長期間実戦から離れているため、まずはゲート試験の合格を目指して調整を進める予定だ。

日本競馬史に残る名牝アーモンドアイの息子が、困難な休養期間を経て再びトレーニングセンターへ戻ってきた。

今後の調整と復帰戦の決定が注目される。

3.G1馬アドマイヤズーム、約半年ぶりの復帰へ! 富士S最終追い切りでラスト11秒9

10月17日に東京競馬場で行われる富士ステークス(G2、芝1600メートル)に向け、アドマイヤズームが14日、栗東坂路で最終追い切りを行った。

単走で4ハロン54秒0、ラスト1ハロン11秒9を記録。

馬なりのまま鋭い伸び脚を見せ、久々の実戦へ向けて順調な仕上がりをアピールした。

アドマイヤズームは2024年の朝日杯フューチュリティステークスを制したG1馬。

今年4月のマイラーズカップを勝った後、蹄の不安によって安田記念への出走を見送っていた。

今回の富士Sが約6か月ぶりの実戦となる。

8日には武豊騎手が追い切りに騎乗し、坂路で4ハロン51秒7、ラスト1ハロン12秒3を記録している。

大江調教助手は、最終追い切りについてバランス良く走れていたと評価。

3歳時より筋肉量が増え、馬体の成長も感じられるという。

富士ステークスは、11月22日のマイルチャンピオンシップへ向けた重要な前哨戦。

勝ち馬には同G1への優先出走権が与えられる。

G1馬アドマイヤズームが、長期休養を経て再びマイル路線の頂点を目指す。

4.秋華賞マスターソアラが最終追い切り! 蛯名正義調教師と武豊騎手、同期コンビでG1制覇へ

10月18日の秋華賞(G1、京都芝2000メートル)に出走するマスターソアラが14日、美浦ウッドコースで最終追い切りを行った。

単走で4ハロン54秒4、ラスト1ハロン12秒4を記録。

京都への輸送を控えていることから、今回は短い距離で軽めに仕上げる調整となった。

マスターソアラは前走の紫苑ステークスで重賞初制覇。

キャリアわずか3戦で牝馬三冠最終戦に挑む。

今回の鞍上は武豊騎手。

管理する蛯名正義調教師とは、現役騎手時代に長年競い合ってきた同期の間柄だ。

蛯名調教師は、輸送を考慮して予定どおりの調教ができたと説明。

動きについても満足しており、良い状態で本番を迎えられるとの見方を示した。

武豊騎手への信頼も厚く、同期の名手に大舞台での騎乗を託す。

秋華賞では、1996年の創設以来、キャリア3戦で優勝した馬はいない。

マスターソアラが勝てば、史上最少キャリアでの秋華賞制覇という記録が生まれる。

5.南部杯制覇メイショウハチロー、次走はJBCスプリントを視野! 金沢1400メートルで再びG1級競走へ

10月12日のマイルチャンピオンシップ南部杯を制したメイショウハチローが、11月3日に金沢競馬場で行われるJBCスプリントへの出走を視野に入れていることが分かった。

14日、日刊スポーツが報じた。

福永祐一厩舎のメイショウハチローは、南部杯で重賞初制覇を達成。

吉原寛人騎手とのコンビで盛岡ダート1600メートルを制し、Jpn1初勝利を挙げた。

今回、新たな候補として浮上したJBCスプリントは、金沢競馬場のダート1400メートルで行われるJpn1競走。

南部杯から距離を200メートル短縮することになる。

ただし、出走は確定していない。

福永厩舎は南部杯後の状態を確認しながら、次走を判断する方針だ。

今年のJBCは金沢競馬場で開催される。

南部杯を制した勢いそのままに、メイショウハチローが短距離の大舞台にも挑戦するか注目される。

6.メルボルンカップ挑戦のスティンガーグラス 安田助手が現地での調整方針を説明、大観衆への対応も重視

11月3日のメルボルンカップ(G1、芝3200メートル)に挑戦するスティンガーグラスについて、14日、豪州の競馬メディアRacing.comが安田調教助手のインタビューを公開した。

スティンガーグラスは12日にメルボルンのウェリビー競馬場に到着し、現地での調整を開始している。

安田助手によると、長時間の輸送を経ても馬の状態は良好。今後はコンディションを慎重に確認しながら、精神面を落ち着かせることを重視して調整を進めるという。

特に注意を払っているのが、レース当日の環境だ。

メルボルンカップは大観衆が集まる豪州競馬最大級のイベントであり、普段とは異なる雰囲気の中でも落ち着いてレースに臨めるかが重要になる。

今回の遠征ではクリストフ・ルメール騎手とのコンビを予定。

2006年のデルタブルース以来、20年ぶりとなる日本調教馬のメルボルンカップ制覇を目指す。

現地到着を経て、今後は本番までのコンディション維持と精神面の調整が大きなポイントとなりそうだ。

7.60歳で引退した柴田善臣元騎手、今度は競馬のルールを支える側へ! 美浦でファンと交流

9月18日付で現役を引退した柴田善臣元騎手が14日、美浦トレーニングセンターのターフプラザに登場した。

この日は早朝開館に訪れた競馬ファンとの交流イベントが行われ、柴田元騎手は午前8時ごろから質問に応じた。

現在60歳の柴田元騎手は、来年からJRAのアドバイザーに就任する予定となっている。

ファンから新しい仕事について質問されると、競走の裁決に関する議題などに対し、騎手の立場から意見を伝える役割になるとの見通しを説明。

競馬のルールや運営に関わる立場として、現役騎手や関係者と意見をすり合わせていきたいと語った。

また、注目する調教師として田中博康調教師の名前を挙げた。

競馬学校時代から知っており、フランスにも一緒に行った経験があるという。

若手騎手については、関西の若手が頑張っているとして、美浦所属の騎手たちにも奮起を期待した。

質問会の後には、ファンへのサインや写真撮影にも笑顔で対応。

11月1日には東京競馬場で引退式が予定されている。

長年にわたり競馬界の第一線で活躍してきた名騎手が、今度は競馬の公正な運営を支える立場へと進む。

8.川崎・鎌倉記念は6番人気ブラフキャッチが重賞初制覇! 3連単25万円超の波乱、ナイトムーブは接触の不利から巻き返す

10月14日、川崎競馬場で行われた第25回鎌倉記念(SII、2歳、ダート1600メートル)は、野畑凌騎手騎乗の6番人気ブラフキャッチが優勝した。

勝ちタイムは1分44秒3(良馬場)。

中団でレースを進めたブラフキャッチは、勝負どころから進出すると、直線で力強く抜け出した。

後方から追い込んだ9番人気エイシンフロイデに3馬身差をつけ、重賞初制覇を達成した。

さらに1馬身差の3着には4番人気ウノキボンバイエが入り、人気薄の上位進出によって波乱の決着となった。

1番人気ルースアグレッシブは8着、2番人気プレミアムチームは11着に敗れた。

3連単は7→6→10で25万6,060円。馬単も3万5,090円の高配当となった。

一方、注目したいのが3番人気ナイトムーブの走りだ。

ナイトムーブは3~4コーナー中間で前の馬と接触し、大きくバランスを崩す不利があった。

それでも態勢を立て直して追い上げ、最終的には4着まで巻き返した。

3着ウノキボンバイエとの差は2馬身半。着順だけでは評価しきれないレース内容となった。

勝ったブラフキャッチは川崎・高月賢一厩舎の2歳牡馬。

父モズアスコット、母フェイスマーク、母の父ローエングリンという血統で、馬主は山口裕介氏、生産者は今牧場。

野畑凌騎手とのコンビで重賞初タイトルを手にした。

鎌倉記念の優勝馬には、12月の全日本2歳優駿への優先出走権が与えられる。

ブラフキャッチが大舞台への切符をつかむ一方、接触の不利を受けながら4着に追い上げたナイトムーブも、次走で改めて注目したい一頭となった。

【WORLD NEWS】

1.夜間外出禁止令で競走馬の調教が中断! インド洋の島国モーリシャス、混乱の中でも週末競馬の開催を決定

インド洋に浮かぶ島国モーリシャスで、国内の混乱が競馬開催にも影響を及ぼしている。

現地紙L'Expressが10月14日に報じた。

モーリシャスでは週明けから各地で騒乱や破壊行為が発生。

夜間外出禁止令も出され、競走馬の調教スケジュールに影響が生じた。

13日には予定されていた調教を実施できず、14日も外出禁止令の影響で午前6時30分からの調教開始となった。

こうした状況を受け、競馬主催者のMauritius Turf Club Jockey Clubは調教師たちと協議。

その結果、10月17日に予定されている今季第19回開催を、予定どおり実施する方針を決定した。

主催者は警察当局から開催の承認を得ており、安全な競馬運営に向けて必要な措置を講じたと説明している。

ただし、開催時刻については変更される可能性がある。

通常より早い午後0時15分に第1競走を発走する案も検討されている。

モーリシャスの競馬は、日本ではあまり知られていないが、非常に長い歴史を持つ。

首都ポートルイスにあるシャン・ド・マルス競馬場は、1812年に設立されたモーリシャス・ターフクラブを起源とする競馬の舞台だ。

同クラブは南半球で最も古い競馬クラブとして知られ、200年以上にわたって島の競馬文化を支えてきた。

国内の混乱によって調教さえ予定どおりに実施できない状況の中、主催者と調教師が協議して開催継続を決定。

競馬が地域社会の状況と密接に結びついていることを示す、モーリシャスならではのニュースとなった。

2.競馬場が犯罪組織の資金洗浄に利用された疑い! 米国政府がメキシコの競馬関連事業に制裁

米国財務省は10月13日、メキシコの犯罪組織「カルテル・デル・ノレステ」に関係するとされる4人と11の事業体に対し、経済制裁を科した。

ロイター通信などが報じた。

今回の制裁対象には、メキシコ北東部ヌエボラレド近郊にある競馬場「クラブ・ラ・モリエンダ」が含まれている。

米国政府は、この競馬場が犯罪組織の資金調達や資金洗浄に利用されていたと指摘している。

競馬場では、出走する馬の所有者から徴収する費用や観客の入場料などが収入源となっていた。

さらに、近隣のカジノと提携し、カジノ利用者が競馬場で行われるレースに賭けられる仕組みも存在していたという。

米国政府によると、こうした競馬関連事業は犯罪組織の資金活動と結びついていた疑いがある。

今回の問題を理解するうえで重要なのが、米国やメキシコで行われているクォーターホース競馬だ。

クォーターホースは短距離での加速力に優れた馬の品種で、米国では約400メートル前後の短距離競走などが盛んに行われている。

サラブレッド競馬とは異なる独自の競馬文化を形成しており、メキシコでも人気がある。

今回の制裁対象となった関係者について、米国財務省は過去にもクォーターホース競馬を利用した資金洗浄に関与したと指摘している。

米国では2012年にも関連する競馬施設などから455頭の馬が押収される事件が発生していた。

今回の制裁によって、対象者や事業体が米国内に保有する資産は原則として凍結され、米国人との取引も制限される。

競馬というスポーツが、国境を越えた犯罪組織の資金活動に利用されていた疑いが改めて浮上した。

3.アイルランドの名調教師が米国の田園競馬へ5頭を送り込む! 昨年は6レース中5勝の驚異的な成績

米国ニュージャージー州のファーヒルズで10月17日、伝統的な障害競馬の祭典「ファーヒルズ・レースミーティング」が開催される。

この開催に向け、アイルランドの名調教師ゴードン・エリオットが5頭の遠征馬を送り込むことが14日に報じられた。

ファーヒルズは、ニューヨークから西へ離れたニュージャージー州の田園地帯に位置する町。

ここでは通常の競馬場とは異なり、広大な牧草地を舞台に障害競馬が行われる。

1915年に始まった歴史ある開催で、今年も米国の障害競馬を代表する大レース「アメリカン・グランドナショナル」が組まれている。

今回注目されているのが、アイルランドからの遠征馬たちだ。

エリオット調教師は昨年の同開催で、なんと6レース中5勝という驚異的な成績を残した。

今年もその再現を狙い、5頭を遠征させる。

中心となるのは、昨年のアメリカン・グランドナショナルを制したザナヒア。

今年もダニー・ギリガン騎手とのコンビで連覇を目指す。

さらに、ジャック・ケネディ騎手が騎乗するウェスタンフォールドなども遠征メンバーに含まれる。

ファーヒルズの開催は、競馬だけを目的としたイベントではない。

地元では秋の伝統行事として親しまれており、観客は広大な敷地で食事や交流を楽しみながらレースを観戦する。

また、開催は慈善活動とも深い関わりを持ち、長年にわたり地域の医療や福祉活動への支援を行ってきた。

英国のグランドナショナルやチェルトナムとは異なる、米国独自の田園競馬文化。

100年以上の歴史を持つ小さな町の競馬開催に、今年も欧州の有力厩舎が挑戦する。

26.10.14 うまラボ編集部

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