秋華賞に向けて無敗のモンローウォークや桜花賞2着ギャラボーグが調整を進め、南部杯では芝重賞5勝のレーベンスティールが初ダートに挑戦します。本日の地方競馬では、大井の東京盃を3歳馬ゼーロスが制覇。笠松のネクストスター笠松はキャトルブランシュ、門別のグランシャリオクイーンズはゼロアワーが優勝しました。
海外からは、日本の元重賞馬シーキングザダイヤの訃報、126年の歴史に幕を下ろす豪州の地方競馬場、200年以上の歴史を持つモーリシャス競馬など、世界各地の話題を紹介します。
【国内競馬NEWS】
1.3歳馬ゼーロス、古馬初対戦で東京盃制覇 笹川翼騎手とともにJBCスプリントへ
10月8日、大井競馬場で第60回東京盃(JpnII、ダート1200メートル)が行われ、笹川翼騎手騎乗の4番人気ゼーロス(牡3、大井・荒山勝徳厩舎)が優勝した。
14頭立ての一戦で好位からレースを進め、ゴール前で6番人気ヤマニンチェルキをハナ差で差し切った。勝ち時計は1分11秒0(良)。3着には8番人気トウカイマシェリが入った。
ゼーロスは昨年のハイセイコー記念を制し、今年は優駿スプリントでも優勝。今回が初めての古馬との対戦だったが、JRA勢を退けて重賞連勝を飾った。
笹川翼騎手にとっては東京盃初勝利。ゼーロスには11月3日に金沢競馬場で行われるJBCスプリント(JpnI)への優先出走権が与えられた。
2.ゼロアワー、グランシャリオクイーンズ連覇達成 1番人気に応え4馬身差の快勝
10月8日、門別競馬場で第3回グランシャリオクイーンズ(H3、ダート1700メートル)が行われ、落合玄太騎手騎乗の1番人気ゼロアワー(牝4、北海道・佐々木国明厩舎)が優勝し、昨年に続く連覇を達成した。
勝ち時計は1分49秒5(良)。2着には6番人気の3歳牝馬イイデヒロインが入り、勝ち馬から4馬身差。さらに半馬身差の3着には4番人気カネトシエテルノが入った。
ゼロアワーは単勝1.5倍の支持に応え、12頭立ての牝馬重賞を制覇。2着イイデヒロインの単勝オッズは25.1倍で、人気薄の3歳馬が上位に食い込む結果となった。
1着賞金500万円の一戦で、ゼロアワーが昨年に続いて女王の座を守った。
3.キャトルブランシュ、ネクストスター笠松を制覇 早め先頭から重賞初勝利
10月8日、笠松競馬場で第4回ネクストスター笠松(2歳重賞、ダート1400メートル)が行われ、渡辺竜也騎手騎乗の1番人気キャトルブランシュ(牝2、笠松・笹野博司厩舎)が優勝した。
好位からレースを進めたキャトルブランシュは、向正面で早くも先頭に立つ積極的な競馬を展開。追い上げた3番人気フォールドインをクビ差で退け、重賞初制覇を果たした。
勝ち時計は1分29秒1(良)。2着フォールドインから8馬身離れた3着には5番人気オンベイトが入り、2番人気ギフノオウマサンは7着だった。
勝ったキャトルブランシュは、父ウィルテイクチャージ、母ロッツオブラブ、母の父ステイゴールドという血統。地元笠松の2歳重賞で、賞金1000万円の一戦を制した。
4.芝重賞5勝のレーベンスティール、南部杯で初ダートに挑戦へ
10月12日に盛岡競馬場で行われるマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnI、ダート1600メートル)に、芝重賞5勝のレーベンスティールが挑戦する。
今年は中山記念を制し、4年連続でGII勝利を記録。大阪杯6着、安田記念5着を経て、陣営は秋の目標をダートの南部杯に定めた。
9月9日に美浦トレセンへ帰厩し、十分に乗り込まれてきたと8日の日刊スポーツが報じている。
昨年の南部杯では、同じキャロットファーム所有のシックスペンスが初ダートで2着に好走。芝で実績を積んだレーベンスティールが、初めての砂の舞台でどのような走りを見せるか注目される。
5.無敗のモンローウォーク、秋華賞1週前追い切りで好調を維持
10月18日の秋華賞(GI、京都芝2000メートル)で5連勝を狙うモンローウォークが、7日に栗東CWコースで1週前追い切りを行った。
上村洋行調教師が自ら騎乗し、3頭併せで6ハロン81秒9、ラスト1ハロン11秒2を馬なりで記録。僚馬2頭に先着した。
同馬は新馬勝ち後に骨折が判明し、春のクラシックには出走できなかったが、復帰後も連勝を重ね、前走ローズステークスで重賞初制覇を果たした。
上村調教師は精神面や食欲にも問題がなく、好調を維持していると説明。桜花賞馬スターアニス、オークス馬ジュウリョクピエロが不在となる秋華賞で、初のGI制覇を目指す。
6.桜花賞2着ギャラボーグ、半年ぶりの秋華賞へ 横山和生騎手が2週連続で調教
桜花賞2着以来の実戦となるギャラボーグが、秋華賞に向けて1週前追い切りを行った。
栗東CWコースで横山和生騎手が騎乗し、6ハロン80秒4、ラスト1ハロン11秒8を記録。併せ馬では一杯に追われて併入した。
横山和生騎手は2週続けて追い切りに騎乗。全体時計は出ており、折り合いも前週より改善していたと評価する一方、最後の動きにはさらに良化する余地があるとの見方を示した。
春の桜花賞で2着に入った実力馬が、約半年の休養を経て牝馬3冠最終戦に臨む。
7.エリカエクスプレス、武豊騎手とのコンビでスワンSへ 最終追い切りも順調
10月12日のスワンステークス(GII、京都芝1400メートル)に出走するエリカエクスプレスが8日、武豊騎手を背に栗東坂路で最終追い切りを行った。
単走で4ハロン54秒4、ラスト1ハロン12秒1を記録。
武豊騎手は、落ち着きがあり、後半にかけて動きが良かったと好感触を伝えた。
2025年秋華賞2着馬のエリカエクスプレスにとって、今回は初めての芝1400メートル戦。スワンSの勝ち馬にはマイルチャンピオンシップへの優先出走権が与えられる。
8.ニシノティアモ、アイルランドTへ態勢整う 上原佑紀師「大きな舞台へ向けていい結果を」
10月11日のアイルランドトロフィー(GII、東京芝1800メートル)に出走するニシノティアモが8日、美浦ウッドコースで最終追い切りを行った。
僚馬2頭との併せ馬で最後方から追走し、5ハロン67秒5、ラスト1ハロン11秒6を記録。余力を残して併入した。
昨年は4連勝で福島記念を制したが、今年の春は3戦して勝利がなかった。
上原佑紀調教師は、順調に調整できており、実績のある舞台で良馬場が見込めることも好材料と説明。秋の大きな舞台へ向けて、好結果を期待していると語った。
9.大井・藤本現暉騎手が地方競馬通算600勝 デビューから8513戦目で達成
大井競馬所属の藤本現暉騎手が8日、大井4Rでラインホープに騎乗して勝利し、地方競馬通算600勝を達成した。
2015年4月の初騎乗から8513戦目での記録達成となった。
現在28歳の藤本騎手は、記録達成について喜びを語る一方、まだ足りないところもあるとして、まずは601勝を目指して一つずつ勝利を積み重ねたいとコメントした。
【WORLD NEWS】
1.日本の元重賞馬シーキングザダイヤ、チリで25歳の生涯を終える 産駒からG1馬10頭
日本で重賞5勝を挙げ、引退後は南米チリで種牡馬として活躍したシーキングザダイヤが、25歳で死亡した。
10月7日、アルゼンチンの競馬専門メディア「Turf Diario」が報じ、日本でも8日に訃報が伝えられた。
シーキングザダイヤは父ストームキャット、母シーキングザパールという血統。現役時代はアーリントンカップ、ニュージーランドトロフィー、日本テレビ盃、浦和記念など芝・ダートで重賞5勝を記録した。
引退後はチリで種牡馬生活を送り、71頭のステークス勝ち馬を輩出。そのうち23頭が重賞を制し、10頭がG1勝ち馬となった。
現地メディアは、チリの主要競走を制した産駒たちの活躍を振り返り、同国の競馬史に大きな足跡を残した種牡馬として、その功績を伝えている。
2.126年の歴史に幕 豪州の地方競馬場レオノーラ、10月10日に最後の開催
オーストラリア西部のレオノーラ競馬場で、10月10日に最後の競馬開催が行われる。
西オーストラリア州の内陸部に位置するレオノーラは、金鉱業で知られる地方の町。町から約4キロ離れた競馬場では、毎年10月初旬に年1回の競馬が開催されてきた。
地元のレオノーラ・レースクラブは、今年のレオノーラカップを「THE LAST HURRAH(最後の盛大な催し)」と名付け、126年間続いた競馬の歴史を締めくくる。
最終開催に合わせ、金曜夜には町のパブで関係者や競馬ファンが集まる催しを実施。土曜の競馬開催後も、日曜には町内観光や交流行事が予定されている。
単なる競馬開催の終了ではなく、地域の人々が長年の思い出を共有する3日間となる。
3.南アフリカ初の黒人チャンピオン騎手、八百長事件で10年間の騎乗禁止 栄光と転落を英紙が特集
南アフリカ競馬で初の黒人リーディングジョッキーとなったスマンガ・クマロ元騎手について、英国の競馬専門紙レーシングポストが10月6日、その経歴と不正事件を振り返る特集記事を掲載した。
クマロ元騎手は、ダーバンの貧しい地域で育ち、馬との関わりがない家庭から騎手の道へ進んだ。
2013年には南アフリカ最大級の競走ダーバンジュライを制覇。黒人騎手として初めて同競走を勝ち、国内リーディングジョッキーにも輝いた。
通算2300勝以上、G1競走22勝という実績を築いた一方、2026年には馬券に利用される内部情報の提供や、競走結果に影響を与える行為に関与したとして処分を受けた。
南アフリカの競馬統括機関は、騎手免許を取り消し、15年間の免許取得禁止処分を決定。このうち5年間は執行猶予とされ、実質10年間の資格停止となった。
歴史的な成功を収めた騎手が、競馬の公正性を揺るがす事件によって表舞台を去ることになった経緯を、現地競馬界の歴史とともに紹介している。
4.香港の競馬場がドイツのビアガーデンに ハッピーバレーで「オクトーバーフェスト」
香港のハッピーバレー競馬場で10月7日、ドイツの伝統的なビール祭りを再現した「オクトーバーフェスト」が開催された。
香港ジョッキークラブが実施する水曜ナイター競馬の特別イベントで、競馬場内のビアガーデンではドイツの民族音楽、伝統料理、ダンスなどを楽しめる催しが行われた。
開幕式には在香港ドイツ総領事のアニカ・ボルテン=ドルチュマン氏と、香港ジョッキークラブのウィンフリード・エンゲルブレヒト=ブレスゲスCEOが参加。ビール樽の開栓式で祭りの開始を祝った。
ハッピーバレーは香港の市街地に位置し、高層ビルに囲まれた競馬場としても知られる。
香港ジョッキークラブによると、10月14日と21日の水曜ナイターでも「ビアフェスト」として関連イベントを継続する予定。
競馬をスポーツとして楽しむだけでなく、食事や音楽を組み合わせた夜の娯楽として提供する香港ならではの取り組みとなっている。
5.200年以上の競馬史を持つモーリシャス、10月10日にG1プリンセス・マーガレットカップ開催へ
インド洋に浮かぶ島国モーリシャスで、10月10日にG1プリンセス・マーガレットカップ(芝1400メートル)が開催される。
主催するモーリシャス・ターフクラブは1812年に創設され、南半球で最も古い競馬クラブとして知られている。
開催地のシャン・ド・マルス競馬場は、首都ポートルイスに位置する歴史ある競馬場。モーリシャスでは競馬が長年にわたり国民的な娯楽として親しまれてきた。
今回のプリンセス・マーガレットカップは、10月10日の第18回開催で実施される予定。距離は1400メートル、定量戦で、賞金総額は122万5000モーリシャス・ルピーとなっている。
日本では紹介される機会の少ないモーリシャス競馬だが、200年以上にわたる競馬文化が現在も受け継がれている。
6.競馬場がピンク色に 豪州ケアンズで乳がん研究支援のチャリティー競馬開催へ
オーストラリア北東部クイーンズランド州のケアンズ競馬場で、10月11日に「ピンクリボン・レースデー」が開催される。
乳がんの啓発と研究支援を目的とするチャリティー競馬で、地元ケアンズ・ジョッキークラブが主催する。
当日は通常の競馬に加え、昼食会やゲストスピーカーによる講演、ファッションコンテスト「ファッションズ・オン・ザ・フィールド」などを実施。
参加者にはピンク色の衣装での来場が呼びかけられており、会場全体で乳がんへの理解と支援を示す。
イベントや抽選会などを通じて集められた資金は、オーストラリアの乳がん研究を支援する団体「ナショナル・ブレストキャンサー・ファウンデーション」の活動に役立てられる。
競馬場を地域の交流拠点として活用し、社会的な課題への関心を広げる取り組みの一つとなっている。
26.10.8 うまラボ編集部
