【国内競馬NEWS】
1.シルバーレシオがジャパンダートクラシック制覇 2冠馬フィンガーは3冠ならず
7日、大井競馬場で3歳ダート3冠の最終戦、JpnIジャパンダートクラシック(ダート2000メートル)が行われ、横山武史騎手騎乗の2番人気シルバーレシオが優勝した。勝ち時計は2分4秒0。
レースは羽田盃、東京ダービーを制して史上初の3歳ダート3冠を狙ったフィンガーが先手を奪う展開。シルバーレシオは直線で力強く伸び、後続を差し切った。
2着には3番人気ワンダーディーンが1馬身差で入り、3着は6番人気チェリヴェント。東京ダービーでフィンガーの2着だったシルバーレシオが、3冠最終戦で雪辱を果たしてJpnIタイトルを手にした。
一方、3冠制覇が懸かっていたフィンガーは9着。1番人気イッテラッシャイは第3コーナーで一気に後退して16着に敗れた。
ジャパンダートクラシックは羽田盃、東京ダービーに続く3歳ダート3冠の最終戦。シルバーレシオは東京ダービー2着から巻き返し、世代の大一番を制した。
2.8番人気ダグフォースがオータムカップ制覇 1番人気エイシンレオを破り重賞2勝目
7日、笠松競馬場で重賞・第53回オータムカップ(SPⅡ、ダート1900メートル)が行われ、飛田愛斗騎手騎乗の8番人気ダグフォースが優勝した。
中団でレースを進めたダグフォースは、勝負どころから進出すると直線で力強く伸び、好位から追い上げた兵庫所属の1番人気エイシンレオを1馬身差で退けた。勝ち時計は2分4秒4(良)。
3着にはさらに1馬身差で金沢所属の3番人気クーアフュルスト。2番人気シンリミテスは4着だった。単勝45.7倍の伏兵ダグフォースが、他地区から参戦した有力馬を相手に地元笠松へタイトルをもたらした。
ダグフォースは父ドレフォン、母ケアレスウィスパー、母の父フジキセキという血統の6歳セン馬。笠松・後藤佑耶厩舎所属で、今回が重賞2勝目となった。
3.2冠馬ロブチェン、史上初の3歳クラシック3冠へ始動 菊花賞2週前追い切り
皐月賞、日本ダービーを制した2冠馬ロブチェンが7日、10月25日に京都競馬場で行われるG1菊花賞へ向けた2週前追い切りを行った。
前走の神戸新聞杯を勝利した後、帰厩してから最初の本格的な調教。松山弘平騎手を背に栗東坂路を単走し、4ハロン55秒4-12秒6を馬なりでマークした。
杉山晴紀調教師は、帰厩後最初の追い切りのため無理をさせず、松山騎手からも特に変わったところはないとの報告を受けたと説明。まだ緩さは残るものの、順調に調整できていることを評価している。
神戸新聞杯を制して春からの連勝を継続したロブチェン。菊花賞では史上初となる3歳クラシック3冠制覇が懸かる。ここから本番へ向けて調教の強度を上げていく。
4.オープン入りしたネブラディスク、天皇賞・秋へ 福永厩舎から秋の大舞台に挑戦
7月の博多Sを勝ってオープンクラス入りしたネブラディスクが、11月1日に東京競馬場で行われるG1天皇賞・秋を目指すことが7日、分かった。
ネブラディスクは福永祐一厩舎の4歳牡馬。博多Sを制した後は実戦から離れていたが、今週帰厩し、秋は一気にG1の舞台へ向かうことになった。
オープン入り直後の4歳馬が、歴戦の古馬が集まる秋の中距離王決定戦に挑戦する。
5.今週末のアイルランドT、昨年覇者ラヴァンダが連覇へ好仕上がり カムニャックも順調
11日に東京競馬場で行われるG2アイルランドトロフィーへ向け、7日に有力馬が最終追い切りを行った。
昨年の同レースを制し、前走の中京記念もレコード勝ちしたラヴァンダは栗東坂路で4ハロン51秒5-12秒2をマーク。中村直也調教師からは軽めの指示だったものの、力強い動きを見せた。
カムニャックも坂路で4ハロン53秒9-12秒4。友道康夫調教師は精神面についても落ち着きがあると話しており、状態は整いつつある。
アイルランドTは1着馬にG1エリザベス女王杯への優先出走権が与えられる牝馬限定重賞。昨年覇者ラヴァンダ、カムニャック、府中牝馬S連覇のセキトバイーストなどが出走を予定している。
6.エリカエクスプレス、初の1400メートルでスワンSへ 陣営「もう一つタイトルを」
12日に京都競馬場で行われるG2スワンSに、昨年のフェアリーSを制したエリカエクスプレスが出走する。
これまで1600メートル以上を中心に使われてきた同馬にとって、今回はキャリア最短となる芝1400メートルへの挑戦となる。
前走のクイーンSは4着。植山厩務員は、暑さが得意ではない馬だけに今年は早く涼しくなったことで調整しやすく、仕上がりも良さそうだと状態面を評価している。
これまで逃げる形になることも多かったが、陣営は逃げにこだわるタイプではないと説明。距離短縮を新たな武器に、フェアリーS以来となる重賞2勝目を狙う。
スワンSには昨年の覇者オフトレイル、ウインマーベル、ミニトランザットなども登録している。
7.全国の小中学生8人が東京競馬場で真剣勝負 「ジョッキーベイビーズ」11日に開催
全国ポニー競馬選手権「第16回ジョッキーベイビーズ」の決勝大会が、11日に東京競馬場で行われる。
全国7地区の代表決定戦を勝ち抜いた小学6年生から中学1年生までの8人が出場。JRA所属のポニーに騎乗し、東京競馬場の芝直線400メートルで争う。
発走予定は当日の最終レース終了後となる16時50分。
将来の騎手を目指す子供たちも数多く出場してきた大会で、中央競馬開催終了後の東京競馬場を舞台に今年の全国王者が決まる。
8.母アパパネのラインベックが9歳で現役引退 JRA現役ディープインパクト産駒は残り18頭
2010年の牝馬3冠馬アパパネを母に持つラインベックが、10月7日付でJRAの競走馬登録を抹消された。9歳まで現役を続けたが、今後は乗馬となる予定。
父はディープインパクト、母アパパネという良血馬で、アパパネの3番子。デビューから新馬戦、中京2歳Sを連勝し、東京スポーツ杯2歳Sでも3着に入った。
その後4歳夏にオープンクラス入りし、2023年には東風Sを勝利。重賞タイトルには届かなかった。最後のレースは9月27日のポートアイランドSで14着だった。
ラインベックの登録抹消により、JRAに競走馬登録されているディープインパクト産駒の現役馬は残り18頭となった。
2019年に死亡したディープインパクト。その産駒が中央競馬から姿を消す時期も、少しずつ近づいている。
9.栗東市に引退競走馬とふれあえる「栗東ホースパーク」 2032年開園へ資金募集開始
滋賀県栗東市が、引退競走馬とふれあえる施設「栗東ホースパーク」の2032年開園に向け、クラウドファンディング型ふるさと納税による資金募集を開始した。
栗東ホースパークは、甲子園球場約2.5個分の広大な土地を活用する計画で、引退競走馬のけい養と、「馬のまち」としての栗東市のブランドイメージ向上を目的としている。
クラウドファンディング型ふるさと納税の受付期間は来年1月3日までで、目標金額は2100万円。事業の全国的なPRと資金調達を目的として実施される。
返礼品なしの寄付についても、希望者には寄付額に応じ、開園時に制作する記念誌への氏名掲載や、公園内への氏名掲示などの記念品が用意される。
JRA栗東トレーニング・センターを擁する「馬のまち」に、競走生活を終えた馬と人が再びつながる新たな施設が誕生することになる。
【WORLD NEWS】
1.引退競走馬400頭超が「第二の競技人生」で対決 米国で世界最大規模の再調教大会が開幕
競走生活を終えたサラブレッドの「第二の人生」を競う大規模な大会が7日、米国ケンタッキー州レキシントンのケンタッキー・ホースパークで開幕した。
「Thoroughbred Makeover and National Symposium」は、Retired Racehorse Projectが主催する引退競走馬の再調教イベント。今年は400頭を超える元競走馬や元繁殖牝馬が参加する。
特徴は、速さを競う競馬とはまったく異なる競技でサラブレッドの能力を競うこと。
馬場馬術、総合馬術、障害飛越、ハンター、フィールドハンター、バレルレーシング、トレイル、ランチワーク、ポロ、フリースタイルという10種類の競技が用意され、競走馬としてのキャリアを終えた馬たちが新たに身につけた能力を披露する。
大会は10日まで開催。競技だけでなく、引退馬の売買・譲渡につながるマーケット、セミナー、実演なども行われる。
米国では「競走馬を引退した後、何ができるのか」を実際の競技で示す巨大イベントが、サラブレッドのセカンドキャリアを支える仕組みの一つになっている。
2.南アフリカの競馬場で「Big in Japan」 日本をテーマにした金曜ナイター開催へ
南アフリカ・ダーバンのハリウッドベッツ・グレイヴィル競馬場で9日、少し変わったナイター競馬イベントが開催される。
そのタイトルは「Lucky Fish Friday Night Racing presents: Big in Japan」。
南アフリカの競馬運営組織Race Coastが展開する金曜夜の競馬イベント「Lucky Fish Friday Night Racing」の一環で、今回は日本をテーマに開催される。
入場は無料で、競馬だけでなくエンターテインメントや子供向けの無料エリアも用意。Race Coastは競馬を単なる馬券発売の場ではなく、家族や友人が訪れる金曜夜のレジャーとして展開している。
同シリーズでは翌週16日に南アフリカをテーマにした「Colours of Mzansi」、23日には「Pretty in Pink」と題した開催も予定されている。
日本の競馬場でも各国をテーマにしたイベントは珍しくないが、遠く南アフリカのナイター競馬で「Big in Japan」が開催されるという、少し意外な日本と海外競馬の接点となっている。
3.ニュージーランド競馬が豪州の地上波テレビへ 毎週2時間の専用番組をスタート
ニュージーランド競馬が、隣国オーストラリアの一般視聴者へ本格的に進出する。
ニュージーランド・サラブレッド・レーシング(NZTR)は、ニュージーランド競馬を中心に扱う毎週2時間のテレビ番組「Giddy Up Saturday」を、オーストラリアの無料放送7twoなどで展開すると発表した。
番組では毎週少なくとも5つのニュージーランド競馬のレースを生中継するほか、騎手、調教師、競走馬などを紹介する企画や専門家による解説も放送する。
狙いは単なる海外向けPRではない。
NZTRによると、2025/26シーズンにオーストラリアの公認事業者を通じてニュージーランド競馬に投じられた金額は7億2740万NZドル。オーストラリアはすでにニュージーランド競馬にとって大きな市場となっており、毎週の無料テレビ放送を通じて認知度と馬券売上の双方をさらに伸ばす狙いがある。
自国の競馬を隣国の地上波テレビで毎週2時間にわたって売り込むという、競馬市場そのものを「輸出」するような取り組みが始まっている。
4.BCクラシックのマグニチュードはプラ騎手と新コンビ オルティスはゴールデンテンポを選択
ブリーダーズカップ・クラシックへ向かうマグニチュードに、フラヴィアン・プラ騎手が新たに騎乗することになった。
これまでコンビを組んできたホセ・オルティス騎手が、BCクラシックではケンタッキーダービー、ベルモントSを制したゴールデンテンポへの騎乗を選択したため。
マグニチュードは今年のドバイワールドCで日本のフォーエバーヤングを破り、その後スティーヴンフォスターSも制覇。BCクラシックは現役最後のレースとなる予定で、スティーヴ・アスムッセン調教師はオルティス騎手の決断に驚いたことを明かしている。
新たに手綱を取るプラ騎手は、フライトライン、シエラレオーネでBCクラシックを制した実績を持つ。
フォーエバーヤングも出走を予定する世界最高峰のダート決戦を前に、有力馬の騎乗構成にも動きが出始めた。
NEWS EVENING編集部
