今夜は、芝で勝てなかった馬が香港のダートで「新しい王」と呼ばれるまでに一変した話、2万ドルの未勝利クレーミング戦からG1馬へ駆け上がった米国馬、三つの異なる馬場を走るカナダ三冠最終戦をお届けします。ドイツ初騎乗を勝利で飾ったフランス人騎手と、香港で一日3勝を挙げて減量特典まで変わった見習騎手にも注目です。
■ デイリーレーシングフォーム/香港ジョッキークラブ(香港)
1.芝では未勝利、ダートへ替わると4馬身半差、続いて7馬身差
バスリングシティ(豪)が27日、シャティン競馬場のダート1200メートルで行われたクラス3・ファーメイハンデキャップを7馬身差で制した。
同馬は香港で芝に5回出走して未勝利だったが、前走で初めてダート競走へ出走すると4馬身半差で圧勝。今回は昇級初戦だったにもかかわらず、今季の香港競馬で最大となる7馬身差をつけた。
走破時計は1分08秒88。ブレントン・アヴドゥラ騎手は終盤に追う手を緩めており、さらに着差が広がっていた可能性もあった。
管理するデヴィッド・ヘイズ調教師は、同馬の速さを生かすため、速い調教を減らして遅いペースの調教を増加。今後もダート競走へ向かう予定で、ヘイズ調教師は「香港の新しいダート王になれるかもしれない」と評価している。香港ジョッキークラブは公式Xでレース映像を公開している。
2.香港初の一日3勝 見習騎手ニコラ・ユエン、減量特典も即日変更
26歳の見習騎手ニコラ・ユエンが27日のシャティン競馬場で、香港における自身初の一日3勝を記録した。
コーズウェイキング、ヴィクターザウィナー、エアロインヴィンシブルで勝利。香港へ戻ってから137戦目で通算20勝に達した。
この20勝到達により、次回から減量特典は10ポンド(約4.5キロ)から7ポンド(約3.2キロ)へ変更される。ユエン騎手は技術向上のためオーストラリアでも騎乗経験を積み、香港へ帰国していた。
本人は「初めての一日3勝で、すぐに7ポンド減になる。少し早すぎるくらい」と話している。勝利数が一定水準へ達するたびに減量幅が小さくなる、見習騎手制度そのものが結果に表れた一日となった。
■ デイリーレーシングフォーム(米国)
3.2万ドルの未勝利クレーミング戦から14カ月 リスナップシャンスが重賞連勝
リスナップシャンス(米)が27日、サンタアニタパークのG2サンタアニタスプリントチャンピオンシップを制した。
わずか3頭立てだったが、発走でわずかに遅れながら最初の約90メートルで先頭へ。400メートルを21秒98、800メートルを43秒86で通過し、マキシマムバーボンの追撃を4分の3馬身差で退けた。ダート1200メートルの走破時計は1分08秒70だった。
同馬が14カ月前に走っていたのは、価格2万ドルの未勝利クレーミング競走。そこで勝利した後に個人売買され、今年7月にはG1ビングクロスビーSを制覇。今回でカリフォルニアの短距離重賞を連勝した。
幼駒時にブリーダーズカップへ登録されていなかったため、陣営は最近になって追加登録料10万ドルを支払った。すでにブリーダーズカップ・スプリントの優先出走権を獲得している。
■ ウッドバイン・エンターテインメント(カナダ)
4.カナダ三冠はオールウェザー、ダート、芝 最終戦をファイアアンドワインが逃げ切る
ファイアアンドワイン(加)が27日、ウッドバイン競馬場で行われたカナダ三冠最終戦、ブリーダーズSを4馬身差で制した。
競走はカナダ産3歳馬限定の芝2400メートル。ジャロン・サミュエル騎手が序盤から先頭に立ち、直線で後続に迫られても再び引き離した。走破時計は2分30秒57だった。
カナダ三冠は、第1戦キングズプレートがウッドバインのオールウェザー2000メートル、第2戦プリンスオブウェールズSがフォートエリーのダート1900メートル、最終戦ブリーダーズSが芝2400メートル。三冠すべてで競馬場、馬場、距離が変わる。
今年は三つの競走を別々の馬が勝利。カナダ三冠馬は、2003年のワンドを最後に誕生していない。バルバドスゴールドCを7勝しているサミュエル騎手にとって、今回はカナダで挙げた自身最大の勝利となった。
■ ガロップオンライン/ドイチェル・ギャロップ(ドイツ)
5.ドイツ初騎乗がそのまま勝利 フランスの若手騎手、ペッパースノーで白星
フランスの若手騎手ガブリエル・ロート・ル・ヴァイヤンが27日、マンハイム競馬場でドイツにおける初騎乗初勝利を記録した。
騎乗したのは、芝2500メートルのハンデ戦に出走した4歳牝馬ペッパースノー。先行馬の直後で脚をため、追い出されると3馬身差で勝利した。
ペッパースノーを管理するゴルダン・バティスティック調教師は、レース運びについて「望んでいた通りにすべて行った」と騎手を評価。同馬については、バーデンバーデンまたはフランスでの次走を検討している。
ロート・ル・ヴァイヤン騎手は同日の別競走でもアンコリーに騎乗し、勝ち馬から14馬身差の2着だった。
26.9.28 うまラボ編集部
