米国では、厩舎捜索への協力を巡って調教師が最大で永久資格停止に直面。一方、カナダでは三つの異なる馬場を走る三冠シリーズが最終戦を迎え、チリでは1日21競走の長時間開催が行われます。英国では28頭立ての伝統的な大規模ハンデ戦や、競馬とドイツのビール祭りを組み合わせた催しも開催。世界各地の競馬制度と開催文化の違いが見える6本をお届けします。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
1.「厩舎に向かっている」と説明した時間に別の場所で目撃 調教師に最大で永久資格停止の可能性
米国のホセ・シルバ・ジュニア調教師が、競馬公正福祉ユニットによる調査を妨げた疑いなどで、最大5万ドルの罰金と永久資格停止に直面している。
調査官は9月9、10日、禁止物質が保管されているとの情報を受け、カンタベリーパークにある同調教師の厩舎と競馬場内のキャンピングカーを捜索した。
通知書によると、シルバ調教師側は調査官に「競馬場へ向かっている」と繰り返し説明したが、その時刻に本人らが厩舎地区へ入る姿を目撃したとの証言がある。その後、キャンピングカーについては令状や召喚状なしの捜索を拒否した。
シルバ調教師は調査への非協力、妨害、質問への不正確な回答など、五つの規則違反を申し立てられている。現段階では処分は確定しておらず、ミネソタ州の裁決委員は審理結果が出るまで同調教師を資格停止としている。
同調教師は2018年の開業後、通算445勝。2026年はすでに92勝を挙げている。
2.G1馬ファーストデュードが19歳で死去 米三冠すべてで上位争い
米G1ハリウッドゴールドCを制したファーストデュード(米)が、19歳で死去した。
現役時代は2010年のプリークネスSで2着、ベルモントSで3着。ケンタッキーダービーでも5着となり、米三冠競走すべてで掲示板に入った。トラヴァーズSなどを含め、G1では計5回の入着を記録している。
種牡馬としては2017、18年にフロリダ州の年度代表種牡馬となり、重賞馬を含む16頭のブラックタイプ競走勝ち馬を輩出。代表産駒には2018年の米最優秀短距離牝馬シャムロックローズがいる。
繋養先のダブルダイヤモンドファームは死因を公表していない。
■ ウッドバイン競馬場(カナダ)
3.三冠なのに馬場が毎回違う 最終戦は芝2400メートルのブリーダーズS
カナダ三冠の最終戦、ブリーダーズSが27日にウッドバイン競馬場で行われる。
このシリーズの特徴は、三冠競走がそれぞれ異なる馬場で実施されることにある。第1戦キングズプレートはウッドバインのオールウェザー、第2戦プリンスオブウェールズSはフォートエリーのダート。そして最終戦ブリーダーズSは芝2400メートルで行われる。
対象となるのはカナダ産3歳馬。第1戦は2000メートル、第2戦は約1900メートル、最終戦は2400メートルと、距離だけでなく馬場適性まで三度試される。
日本のクラシック三冠がすべて芝で行われるのに対し、カナダでは1頭が三冠を達成するためにオールウェザー、ダート、芝のすべてを克服しなければならない。
■ イポドロモ・チリ(チリ)
4.朝から夜まで21競走 チリで9時間近い超長時間開催
チリのイポドロモ・チリ競馬場は26日、1日で21競走を実施する。
公式プログラムでは第1競走が午後1時46分、第21競走は午後9時30分発走。最初の発走から最終競走まで約7時間45分に及ぶ。
日本の中央競馬は通常、1競馬場につき1日12競走。イポドロモ・チリの21競走は、その約1.75倍に相当する。最終競走まで30分に満たない間隔で次々にレースが組まれ、午後から夜まで開催が続く。
21競走を組む開催は同競馬場では今回だけの特例ではなく、9月にも複数回設定されている。日本とは開催日の構成そのものが異なる南米競馬の一例となっている。
■ レーシングポスト(英国)
5.28頭が約1810メートルを一斉に走る 伝統のケンブリッジシャーハンデ
英国・ニューマーケット競馬場で26日、28頭立てのケンブリッジシャーハンデが行われる。
舞台はローリーマイルコースの1マイル1ハロン(約1810メートル)。3歳以上馬による大規模なハンデ戦で、今年は前回2着馬インダロ、ライアン・ムーア騎手が乗るバーボンブルーズ、ウィリアム・ビュイック騎手のパテインなどが出走する。
同競走は、10月のシザレウィッチハンデと組み合わせた英国伝統の「オータムダブル」の第1戦。距離の異なる二つの大規模ハンデ戦の勝ち馬を当てる、伝統的な馬券の対象にもなっている。
■ ヘイドックパーク競馬場(英国)
6.競馬場で「オクトーバーフェスト」 レースの合間を楽団が巡回
英国のヘイドックパーク競馬場で26日、平地競走とドイツのビール祭りを組み合わせた「オクトーバーフェスト」が開催される。
当日は競馬に加え、ドイツビール、ブラートヴルストなどの料理を提供。移動式ブラスバンド「レッツ・ウームパーティー」が場内を巡回し、バイエルン地方の伝統音楽や観客参加型の楽曲を演奏する。
競馬場の開催案内では、開門から最終競走までレースと音楽、飲食を一体化したイベントとして紹介されている。
26.9.25 うまラボ編集部
