米国を拠点とする馬による史上初のメルボルンC制覇構想、約7500勝を挙げた名調教師の引退前最後になるかもしれない勝利、記録更新が続くキーンランド1歳馬セール。今夜は、世界的な大競走への挑戦から競走馬の次のキャリアまで、各地の最新情報をまとめました。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
1.米国拠点馬初のメルボルンC制覇へ トーニーポートの豪州遠征を検討
米国のミゲル・クレメント調教師が、長距離馬トーニーポート(米)を11月3日の豪州G1メルボルンCへ遠征させる案を検討している。
同馬は約3200メートルのG2ベルモントゴールドCを制し、メルボルンCの優先出走権を獲得。発表された負担重量は55.5キロで、前年覇者ハーフユアーズ(豪)の59キロより3.5キロ軽い。
トーニーポートは約3200メートル以上の競走に3回出走し、ベルモントゴールドCと約3300メートルのボウリンググリーンゴールドCを勝利。前年の同競走でも2着に入っている。
クレメント調教師は遠征を希望しているが、馬主側は北米残留を望んでおり、10月3日のG1カナディアンインターナショナルも選択肢となっている。
米国産馬によるメルボルンC制覇例はあるが、米国を拠点とする馬はまだ勝っていない。遠征が実現すれば、史上初の記録へ挑むことになる。
■ ザ・サン(英国)
2.約7500勝のルジェ調教師、引退前最後になる可能性がある勝利
フランスのジャン=クロード・ルジェ調教師が、トゥールーズ競馬場のプリ・デ・ヴィオレットをエララ(仏)で制した。
ルジェ調教師は9月25日に引退する予定で、今回が現役最後の勝利となる可能性がある。レース後には本人と、騎乗したジャン=ベルナール・エケム騎手が涙を流した。
73歳のルジェ調教師は、エースインパクト(仏)とソットサス(仏)で凱旋門賞を2勝。ヴァデニ(仏)、アルマンゾル(仏)なども管理し、通算勝利数は約7500勝に達している。
2024年にがんと診断され、同年にはドーヴィルの拠点を閉鎖。管理馬も一時の約200頭から約60頭へ減少していた。
後継者または買い手が見つからない場合、ポーの厩舎は引退日に司法清算の手続きへ入る予定となっている。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
3.キーンランド1歳馬セール、4日間で100万ドル超が過去最多65頭
米国・キーンランドのセプテンバー1歳馬セールでブック2が終了し、開幕から4日間の100万ドル以上の取引馬が65頭に達した。
前年に記録した56頭を上回り、同セールの新記録となった。ブック2最終日には、ノットディスタイム産駒2頭とナイキスト産駒1頭が、それぞれ200万ドルで落札された。
ブック2では425頭が合計1億6671万5000ドルで取引され、平均価格は39万2271ドル。前年から9%上昇した。中央値は前年と同じ30万ドルだった。
開幕から4日間の売却総額は3億1811万5000ドル。50万ドル以上の取引馬も230頭に達し、出品者60者、購入者109者に分かれている。
一方、主取り率は前年同期の27.07%から30.06%へ上昇。高額馬市場が記録的な勢いを見せる一方、買い手の選別も強まっている。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
4.フライトライン産駒レインボーフライト、日本で初出走へ
フライトライン産駒の2歳牝馬レインボーフライト(米)が、9月19日の中山5R・芝1800メートル新馬戦でデビューする。
同馬は2025年のキーンランド・セプテンバーセールで社台ファームが45万ドルで落札。母ウィンザウォーはカナダでステークス2勝を挙げ、米G2サンタイネスSで3着に入った。
フライトラインの初年度産駒は、日本ですでに2頭が新馬戦を勝利している。
阪神5R・芝1200メートルでは、母系にケンタッキーダービー馬マンダルーン(米)や凱旋門賞馬ブルーストッキング(英)を持つアリアサイン(日)が初出走する。
中山6R・ダート1200メートルでは、ナッシュヴィル産駒のユーライクスター(米)がクリストフ・ルメール騎手でデビュー。同馬は米国の2歳馬セールで1ハロンを9秒4/5で走り、17万ドルで取引された。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
5.米G1アーカンソーダービー馬サンドマン、2027年から種牡馬入り
米G1アーカンソーダービーを制したサンドマン(米)が、2027年からニューヨーク州のロックリッジスタッドで種牡馬入りする。
種付料は1万ドル。馬主のCJステーブル、セントエリアスステーブル、ワクテルステーブル、ゲイリー・バーバー氏、パンタフェルステーブルなどで構成するシンジケートが所有する。
サンドマンはタピット産駒。2歳時に米国のOBSマーチセールで120万ドルで取引され、2025年のアーカンソーダービーを制覇した。ケンタッキーダービーは7着、プリークネスSでは3着に入った。
通算成績は14戦3勝、2着1回、3着3回。獲得賞金は154万4531ドルとなっている。
26.9.18 うまラボ編集部
