海外ニュース・夕刊

フランスでは存続をかけた競馬場の署名活動が始まり、英国では厩舎で働く若者の教育を競馬銀行が支援。アルゼンチンでは地方競馬の大一番を前に競馬場を大規模改修するなど、今夜はレース結果だけでは見えてこない各国の競馬を支える仕組みや動きを中心に集めました。

■ 20ミニュット(フランス)

1.ボープレオ競馬場、廃止方針に対して存続を求める署名活動

フランス西部メーヌ=エ=ロワール県のボープレオ競馬場で、競馬開催の存続を求める署名活動が始まった。

フランスギャロは前週、同競馬場で行われている平地競走を今後廃止する方針を示した。これを受けて競馬場側が9月14日に署名活動を開始し、9月15日の時点で2294人が賛同している。

競馬場側によると、平地競走がなくなった場合でも繋駕速歩競走が追加される予定はなく、現在の開催を維持できなくなる可能性がある。

ボープレオでは1853年から競馬が行われてきた。競馬場側は署名だけでなく、存続へ向けた別の活動も予定している。

フランスギャロによる最終決定は9月24日に示される予定となっている。

■ サラブレッドデイリーニュース(米国)

2.英国競馬学校とウェザビーズ、厩舎で働く若者へ数学と英語の教育支援

英国のブリティッシュ・レーシング・スクールとウェザビーズ・レーシング・バンクが、競馬界で働く若者の教育を支援する新たな提携を発表した。

対象となるのは、ブリティッシュ・レーシング・スクールの見習い課程に参加し、英国各地の厩舎で働いている学生。

ウェザビーズ・レーシング・バンクが資金を提供し、数学と英語を教える巡回講師が各地の厩舎を訪問する。

英国では16~18歳の見習い学生が課程を修了するために、数学と英語のレベル1またはレベル2の資格取得を目指す必要がある。

競走馬の扱いや厩舎作業だけを教えるのではなく、実際に競馬場や厩舎で働きながら一般教育の資格取得も進められるようにする。

銀行側は資金提供に加え、学生へのメンタリングにも参加する予定となっている。

■ レーシングWA(豪州)

3.ウィリアム・パイク騎手、西オーストラリア競馬殿堂入り

豪州のウィリアム・パイク騎手が、西オーストラリア州のレーシング・ホール・オブ・フェームへ選出された。

レーシングWAが9月16日に殿堂入りを発表した。

パイク騎手は西オーストラリアを代表する騎手の一人で、州内のリーディングを長年にわたり獲得。パース地区だけでなく豪州東部の主要競走でも騎乗してきた。

特にウィリアムズ家の所有馬とのコンビで数多くの大レースを勝利し、G1ではリーガルパワー、ウエスタンエンパイア、オリンピックパクトなどに騎乗してタイトルを獲得している。

現役騎手として競馬を続けながら、西オーストラリア競馬の歴史に残る人物として殿堂入りすることになった。

■ ロス・プリメロス(アルゼンチン)

4.トゥクマン競馬場、伝統のグランプレミオを前に施設を大規模改修

アルゼンチン北部のトゥクマン競馬場が、9月24日に行われるグランプレミオ・バタージャ・デ・トゥクマンへ向けて施設の大規模改修を行った。

9月15日に開催概要と改修内容が正式発表され、競馬場にはAIを利用する監視カメラ85台を新たに設置。警察と競馬場警備員が共同で使用する監視センターと接続し、入場口や周辺地域を含む警備に利用する。

競走馬が走るメイントラックについても約2000メートルにわたって整備が行われ、新しいLED照明を導入。騎手控室も全面改修された。

今年のグランプレミオ開催日は17競走が組まれ、登録馬は221頭を超えている。競馬場への入場は無料となる。

さらに成人の来場者には入場時に抽選券が配布され、グランプレミオ終了後には自動車、オートバイ、テレビ、自転車などが当たる抽選会も実施される。

グランプレミオ・バタージャ・デ・トゥクマンは今回が第71回。アルゼンチン北部を代表する競馬開催として続けられている。

■ サラブレッドデイリーニュース(米国)

5.キーンランドで落札されたシンゾーの半弟、日本で競走馬へ

米国・キーンランドのセプテンバー1歳馬セールで、G1ゴールデンスリッパーを制したシンゾー(豪)の半弟となるジャスティファイ産駒が、日本の杉山晴紀調教師によって落札された。

落札価格は110万米ドル。

母は豪州のG1ブルーダイヤモンドSを制したサマレディ。シンゾーのほか、マジックミリオンズ2歳クラシックを勝ったエグジラレーツも送り出している。

サマレディは2020年のイングリス・チェアマンズセールでクールモアのトム・マグナー氏が購入。その後米国へ移され、ジャスティファイとの交配が行われた。

今回落札された牡馬は米国生産で、豪州を代表する2歳G1馬を母に持ち、その半兄も豪州最大級の2歳競走ゴールデンスリッパーを制した血統となる。

米国の1歳馬市場に上場された豪州の名牝の産駒を日本の調教師が落札し、日本で競走馬となる予定となっている。

26.9.16 うまラボ編集部

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