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米国クラシックで好走した種牡馬が韓国へ渡り、ニュージーランドでは国際基準を巡ってG1の格付けが正式決定。英国では米国の大馬主が欧州競馬へ進出するなど、今夜は国境を越えて動く競馬界の話題を中心に集めました。

■ ポーリックリポート(米国)

1.米クラシック好走馬タシトゥス、種牡馬として韓国へ移籍

米国で重賞を3勝し、クラシックでも好走したタシトゥスが、種牡馬として韓国へ移籍した。

タシトゥスは9月12日に韓国へ到着。今後は韓国内の民間牧場で種牡馬生活を続ける。移籍はインターナショナル・ブラッドストック・アソシエーツのユニー・チェ氏が仲介した。

現役時代は米国のビル・モット厩舎に所属し、2019年のG2タンパベイダービー、G2ウッドメモリアルSを連勝。G1ベルモントSで2着、G1トラヴァーズSでも2着に入った。2020年にはG2サバーバンSも制している。

父は米国を代表する種牡馬タピット。母はG1・5勝を挙げた名牝クローズハッチズで、祖母はG1ブリーダーズカップ・ディスタフなどを勝ったアンブライドルドベルという牝系を持つ。

2022年に米国ケンタッキー州のテイラーメイドスタリオンズで種牡馬入りし、南半球シーズンにはチリでも供用された。初期産駒からはG3サウスウェストSを勝ち、G1アーカンソーダービー2着のサイレントタクティックなどが出ている。

米国とチリで産駒を送り出してきたタピット産駒が、今度は韓国で種牡馬生活を送ることになった。

■ NZレーシングニュース(ニュージーランド)

2.ニュージーランドの主要3競走、国際審査を経てG1を維持

アジアン・パターン・コミッティーが、ニュージーランドの主要競走について国際格付けの審査を行い、ニュージーランドオークス、テレグラフ、ニュージーランドサラブレッドブリーダーズSのG1格付けを維持することを確認した。

これらの競走は近年の競走レーティングがG1に求められる国際基準を下回っていたため、格付け維持について審査対象となっていた。

ニュージーランドでは国内の競走をG1と呼ぶだけではなく、国際的なブラックタイプ競走の基準を管理するアジアン・パターン・コミッティーによる審査を受ける。

同国ではリヴァモルクラシックとニュージーランド2000ギニーについても、直近の競走レーティングが基準に届かなかったことから審査対象となったが、8月にG1維持が決定していた。

競走の伝統や国内での位置付けだけではG1が自動的に維持されるわけではなく、実際に出走した馬の国際レーティングも格付けを左右する仕組みとなっている。

■ サラブレッドデイリーニュース(米国)

3.レポールステーブルが欧州競馬へ進出 英国で初勝利を目指す

米国の大馬主マイク・レポール氏が率いるレポールステーブルが、欧州競馬への本格的な進出を始めた。

同馬主にとって欧州で最初の出走馬となったのがウォッチパーティー(英)。ロジャー・ヴェリアン厩舎に所属する2歳牝馬で、8月に英国・ニューマーケットでデビューした。

9月15日には英国・ヤーマスの約1400メートルのノービス戦へ出走し、レポールステーブルにとって欧州初勝利を目指す。

ウォッチパーティーは2024年のタタソールズ・オクトーバー1歳馬セールで30万ギニーで購入されたロペデヴェガ産駒。近親には豪州でG1を3勝したサーデリウスがいる。

レポール氏は米国でフィアースネスやムータサーベクなど多数の有力馬を所有してきたが、これまで競走馬の活動拠点は主に北米だった。

米国の大規模オーナーが英国の厩舎へ競走馬を預け、欧州で自身の勝負服を走らせる新たな展開が始まっている。

■ サラブレッドデイリーニュース(米国)

4.キーンランド1歳馬セール、初日から過去最高水準の取引

米国・キーンランドで9月14日、世界最大級の1歳馬市場であるセプテンバー・イヤリングセールが開幕し、初日の取引が過去最高水準となった。

初日は97頭が落札され、総額7177万ドル(約106億円)。平均価格は73万9897ドル(約1億900万円)、中央値も62万5000ドル(約9200万円)となり、いずれも前年初日を上回った。

最高額馬はガンランナー産駒の牡馬で、RTMレーシングが280万ドル(約4億1000万円)で落札した。

この日の高額馬にはガンランナー産駒が集中し、上位12頭のうち7頭を占めた。三冠馬ジャスティファイの半弟も同じガンランナー産駒で、ウィンチェルサラブレッズが190万ドル(約2億8000万円)で購入している。

一方、最低希望価格に届かず主取りとなった割合は30%を超え、前年初日の約21%から上昇した。

高額落札が相次ぐ一方で、売り手側も評価額に届かなければ手放さない傾向が強く表れた初日となった。

■ サラブレッドデイリーニュース(米国)

5.パコ・ロペス騎手、ムチを頭より高く上げた騎乗で再び処分

米国のパコ・ロペス騎手が、ムチの使用方法に関する規則違反で1日間の騎乗停止と500ドル(約7万4000円)の罰金処分を受けた。

対象となったのは9月5日の米国・サラトガ第5競走。ロペス騎手はラムツイスト(米)に騎乗して5馬身3/4差で勝利したが、ムチを使用する際に手首を自身のヘルメットより高い位置まで上げていた。

HISAの規則では、騎手がムチを使用する際、手首をヘルメットより高く上げることを禁止している。ロペス騎手は処分に異議を申し立てず、騎乗停止は9月20日に適用される。

ロペス騎手は過去にも騎乗を巡って複数の処分を受けている。2024年にはレース後に騎乗馬の首を叩いた行為を受け、障害を負った騎手の支援基金などへの寄付やアンガーマネジメント講習の受講、保護観察措置を含む合意をHISAと結んだ。

さらに2026年7月のサラトガでは4頭が巻き込まれた落馬事故に関係した騎乗で処分を受け、当初の30日間から20日間へ騎乗停止期間が変更されている。今回の処分は、それらとは別のムチ使用規則違反によるものとなった。

うまラボ編集部

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