サラブレッド競馬場がクォーターホース導入を検討し、香港の見習騎手は初騎乗の舞台に南アフリカを選択。一方、ドイツでは1年間レースから離れていた3歳馬が9馬身半差で復帰するなど、今夜は競馬の「境界」を越える動きを世界から集めました。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
1.サラブレッド競馬場にクォーターホースを増やす案 エメラルドダウンズが2027年へ検討
米国・ワシントン州のエメラルドダウンズが、2027年開催でクォーターホース競走を増やすため、専門厩舎の誘致を進める方針を9月11日に明らかにした。
同競馬場のフィル・ジーグラー社長が、ワシントン州競馬委員会の月例会議で説明した。
エメラルドダウンズは、太平洋岸北西部に残る唯一の商業サラブレッド競馬場。2026年は5月から9月まで開催してきたが、競馬事業を強化する方法の一つとして、オフシーズン中にクォーターホース関係者へ働きかける。
ワシントン州の馬主・調教師団体もこの構想を支持している。
サラブレッドを中心としてきた競馬場が、別品種の競走馬と厩舎を呼び込み、同じ競馬場で開催するレースの幅を広げる構想となっている。
■ レースコースト(南アフリカ)
2.香港の見習騎手、最初の実戦騎乗は南アフリカ 4キロ減で複数鞍に騎乗へ
香港の見習騎手ヤン・ティン・クアーダ・リョン騎手が、9月13日の南アフリカ・ハリウッドベッツ・スコッツビル競馬場で競走騎乗デビューする。
リョン騎手は現在、南アフリカのサマーヴェルドで騎乗を行っており、現地では短い鐙を使った騎乗スタイルなどが紹介されている。
デビュー当日は複数の騎乗馬が用意され、第1競走ではアーカディン(南ア)に騎乗。見習騎手として4キロの減量が適用される。
香港の見習騎手が、香港競馬で最初の実戦を経験するのではなく、南アフリカで騎手としての初レースを迎える形となる。
■ ガロップオンライン(ドイツ)
3.1年間レースなし、復帰戦で9馬身半差 トルペドがほとんど追われず圧勝
トルペド(独)が9月11日、ドイツ・ケルン競馬場の1850メートル戦で約1年ぶりに実戦へ復帰し、2着に9馬身半差をつけて勝利した。
3歳セン馬のトルペドは、2歳時にはフランスのヴィクトリア・ヘッド厩舎に所属。これまでの実戦経験は、ドーヴィルでブラックタイプ級の馬を相手に3着となった一戦だけだった。
その後は約1年間出走せず、現在はドイツのマルセル・ヴァイス厩舎へ移籍。ケルンでシビル・フォークト騎手を背に復帰した。
レースでは5番手付近から進み、残り約400メートルで先頭へ。そこから後続を引き離し、ほとんど追われることなく9馬身半差でゴールした。
ヴァイス調教師は、まず今回より小さな条件から次走を検討し、レース後の状態を確認して今後の予定を決めるとしている。
■ レーシングパルス(インド)
4.馬は新天地を確保、騎手には仕事がない デリー離脱で一部は配達員へ
インド競馬でデリーから移動を余儀なくされた競走馬の多くが、他の競馬拠点で受け入れ先を確保した一方、騎手の生活再建が進んでいない実態が9月11日に報じられた。
競走可能な状態にある馬の多くは他地区へ移り、そのまま競走生活を続けられる見通しとなった。
しかし、それまでデリーで騎乗していた騎手については状況が異なり、住居を失った者や、騎手免許を失った者、収入源そのものを失った者がいる。
レーシングパルスによると、一部の騎手は生活費を得るため、現在は配達の仕事に就いている。
競馬開催を巡る問題で所属馬の移籍先が確保されても、騎手の免許や雇用は馬と一緒に移動するわけではないという、人間側の問題が表面化している。
■ ディアリオ・アトラス(ウルグアイ)
5.日曜日のメイン競走は90キロ ウルグアイで33回目の「フェデレーテッド・レイド」
ウルグアイ・セロラルゴ県で9月11日から13日まで、第33回「ラパス・ガルシア」フェデレーテッド・レイドが開催されている。
中心となる競走は9月13日に行われる90キロのレイド。メロからブラジル国境に近いアセグア方面へ向かうルートを使用する。
この大会は一般的な競馬場の短距離・中距離競走ではなく、長距離を走破する「レイド」と呼ばれるウルグアイ独自の馬競走文化の一つ。メインの90キロ戦に加え、土曜と日曜には専用コースで5つの短距離競走も組まれている。
開催期間中には競馬だけでなく、音楽ライブやダンスイベントも行われる。長距離の馬競走と地域の祭りが一体となった3日間の催しとして開催されている。
