世界最高評価を更新した香港のスプリント王者、39年ぶりの二冠を目指す英ダービー馬、米国芝で圧勝したジャスティファイ産駒。世界の競馬場から届いた注目の動きをまとめました。
■ レーシングポスト(英国)
1.英セントレジャー11頭確定、ダービー馬が39年ぶりの二冠へ
英国・ドンカスターのG1英セントレジャーは11頭立てに決定。英ダービー馬クリスマスデー(愛)が、1987年のリファレンスポイント以来となる同一年の二冠を目指す。
エイダン・オブライエン厩舎は4頭、息子ジョセフ厩舎はエンケラドス(愛)など2頭を送り込む。創設250周年を迎える今年の賞金は70万ポンド(約1億4000万円)。
2.デットーリ騎手、2027年の慈善競走で復帰騎乗を希望
現役を引退したフランキー・デットーリ氏が、2027年のドンカスター「レジェンズレース」への出場を希望していることを明らかにした。
2026年は交通事故で負傷したため参加できなかった。同競走は元騎手が騎乗する慈善イベントで、2010年の創設以来約150万ポンド(約3億円)を集めている。
3.チェルトナムにつながる新制度、約1000万円の特別ボーナス創設
英国・トーントン競馬場が、対象となるハードル競走の勝ち馬が翌年のチェルトナムフェスティバルでも指定競走を制した場合、5万ポンド(約1000万円)を贈る制度を新設した。
11月から2月までの10競走が対象。複数の対象馬がチェルトナムで勝った場合は、ボーナスを分け合う。
4.ニューベリー競馬場、売上増加も暑さやW杯が入場者数に影響
ニューベリー競馬場の2026年前半売上高は前年比6%増の1029万ポンド(約20億6000万円)となり、税引き前損失は約5万ポンド(約1000万円)まで縮小した。
総入場者数は5%増えた一方、同条件で比較した入場者数は2%減。長期的な暑さやサッカーW杯、経済環境が影響したと説明している。
■ レーシングTV(英国)
5.メルボルンCを目指すウィンデイ、英長距離重賞へ
ウィンデイ(愛)が英国・ドンカスターのG2ドンカスターCに出走する。エメット・マリンズ厩舎は、好走してハンデを上げることができればメルボルンC遠征を検討する。
同馬はフランスで障害競走を経験し、通算出走数はまだ7戦。遠征の可否はレース後に判断される。
■ 国際競馬統括機関連盟(国際)
6.カーインライジング、世界歴代最高評価のスプリンターに
最新のロンジンワールドベストレースホースランキングで、カーインライジング(香)のレーティングが131から135へ上昇した。
香港・シャティンで21連勝を達成し、自身の1200メートルのコースレコードを約1秒更新。135は同ランキングのスプリンターとして史上最高で、ブラックキャビアの132を上回った。
■ サラブレッドデイリーニュース(米国)
7.無敗ミュージカルタイムズ、7馬身半差で英G2制覇
ミュージカルタイムズ(英)が英国・ドンカスターの2歳牝馬G2メイヒルSを7馬身半差で圧勝し、デビューから3戦3勝とした。
発馬直後に他馬と接触しながらも、直線で後続を大きく引き離した。次走候補はG1フィリーズマイルとなっている。
8.ワーダー、長距離牝馬重賞を制して凱旋門賞も選択肢
ワーダー(英)が英国・ドンカスターのG2パークヒルSを1馬身3/4差で制した。
凱旋門賞と英チャンピオンズ・フィリーズ&メアズSに登録済み。近親にはメルボルンC馬フィオレンテや、英G1を4勝したイズリントンがいる。
9.愛チャンピオンS、欧州中距離の有力馬8頭が正式決定
アイルランド・レパーズタウンのG1愛チャンピオンSは8頭立てに決定。アイテム(英)、アルマカム(英)、コンスティテューションリバー(愛)などが出走する。
賞金は125万ユーロ(約2億1900万円)。勝ち馬にはブリーダーズカップ・ターフの優先出走権が与えられる。
10.米G1馬デアデビル、トルコで死亡
トルコで供用されていた種牡馬デアデビルが死亡した。死因は発表されていない。
現役時代はG1シャンペンSを制覇。種牡馬としてプリークネスS牝馬勝ちのスイススカイダイバーや、ケンタッキーオークス馬シーデアズザデビルを送り出した。
11.ニューヨーク州産馬市場へ308頭、賞金制度も拡充
米国・サラトガで10月12日に行われるファシグティプトン秋季混合セールへ、当歳馬260頭を含む308頭が登録された。
ニューヨーク州では州産2歳馬の賞金を一般競走と同水準に引き上げ、2027年にはすべての州産馬競走へ拡大する方針。対象馬には勝利時の追加賞金制度も設けられる。
■ ポーリックリポート(米国)
12.ケンタッキーベル、200万ドル重賞を6馬身3/4差で圧勝
ケンタッキーベル(米)が米国・ケンタッキーダウンズのG3デュエリンググラウンズオークスを6馬身3/4差で制した。
前走のG2サラトガオークスに続く重賞連勝。ジャスティファイ産駒の3歳牝馬で、次走はG1クイーンエリザベス2世チャレンジカップが有力となっている。
13.ノータブルスピーチ、ウッドバインマイル連覇へ
ノータブルスピーチ(英)がカナダ・ウッドバインの賞金100万ドル、G1ウッドバインマイルで連覇を目指す。
対するディターミニスティック(米)はG1・4勝を含む6連勝中。勝ち馬にはブリーダーズカップ・マイルの優先出走権が与えられる。
14.2027年ケンタッキーダービー路線発表、国際枠は最大3頭
2027年のケンタッキーダービーへ向けたポイント対象競走が発表された。米国以外からは、日本、欧州・中東を合わせて最大3頭が招待される。
日本シリーズはカトレアS、全日本2歳優駿、ヒヤシンスS、伏竜Sの4競走。第153回ケンタッキーダービーは2027年5月1日に行われる。
■ レーシングNSW(豪州)
15.ローズヒルに重賞4競走、年度代表馬も公開調教へ
豪州・ローズヒルでは10競走中4競走がグループ競走として行われる。G2ラン・トゥ・ザ・ローズには無敗のセントゴッタード(豪)やセントラルヨーロッパ(豪)が出走する。
開催中には豪州年度代表馬オータムグロー(豪)が、G1馬アエリアナ(豪)とともに観客の前で調教を披露する。
■ 世界から見た日本競馬
米国のサラブレッドデイリーニュースは、フォーエバーヤング(日)が米国・ベルモントパークへ到着し、検疫を終えて本馬場へ初めて姿を見せたことを報じた。
2025年ブリーダーズカップ・クラシックと2026年サウジCの勝ち馬として紹介し、9月18日のG1ジョッキークラブゴールドCへ向けた調整に注目。同厩舎のシンエンペラー(日)がG1ジョーハーシュ・ターフクラシックを目指すことも伝えている。
また米国のポーリックリポートは、2027年ケンタッキーダービーへの日本シリーズ4競走とポイント配分を掲載。日本調教馬に引き続き専用の招待枠が用意されることを紹介している。
26.9.11 うまラボ編集部
